春の引越しシーズンになりました。多くの人がお店を訪れる前にWebサイトで情報収集をされていると思います。数多くある不動産会社のうちどの不動産会社を見ているのでしょうか。
Reach Nextを使用し、3つの不動産会社サイト視聴率を調べてみました。
視聴率調査概要
- 調査目的:不動産会社サイトの視聴率を調べる
- 調査期間:2013年3月5日~3月17日
- 調査対象:不動産会社3社のサイト(SUUMO、HOME’S、at home)
調査結果
上グラフは各サイトの視聴者数を表したものです。全体としてはS社が200万人を超えているのに対して、H社、A社は100万人弱でS社の半分以下の視聴者数となっています。内訳を見るとS社とH社の賃貸ページの視聴者数がほぼ同じで50万人強に対して、A社は約13万人と3分の1以下です。H社は賃貸ページの視聴者数が多いだけでなく全体の視聴率に対する割合が40%を超え、一方、新築マンションの購入ページは視聴者数が5千人と少ないことからH社は賃貸に力を入れていることがわかります。それに対し、A社は視聴者数が少ないながらも新築マンション購入が賃貸の次に多く、6万5千人います。A社は比較的新築マンションに力をいれているといえるでしょう。S社は賃貸、購入ともに視聴者数を集めており、総合的に優れていることがわかります。
次に賃貸について、複数の会社にアクセスしている人の状況を調べてみました。
S社とH社は3分の1のユーザーが重なっています。これに対し、S社、H社のユーザーともA社サイトの見ている人はあまり多くありません。ユーザーの視点からは、賃貸といえばS社、H社というイメージが強く、S社、H社の立場からはお互いが主要な競合相手ということになるでしょう。
このように各コンテンツの視聴率を調べていくことで市場の特徴とビジネスのやり方の違いが見えてきます。このことをベンチマーキングなどの活動に役立ていくとよいと思います。
*注:Reach Nextは任意のキーワードによる検索結果、任意に設定したURLの視聴率を調べるシステムのため、設定したキーワード、URL、また調査期間によって結果が異なります。このコラムはあくまでも弊社が設定した調査の結果に基づくものであることをご了承ください。
参考
- ネット視聴率測定システム「Reach Next」の詳細はこちら