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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第98回 選択肢のランダム表示

Q インターネットを利用したオンラインアンケートでは選択肢のランダム表示を利用すべきですか。
A ランダム表示が不要な設問を設計するのが最も正しいアプローチであることが少なくありません。

インターネットを利用したオンラインアンケート調査では、従来の郵送調査や電話調査ではできなかった仕組みを用いることができます。

その一例として選択肢のランダム表示があります。これは、ある質問の回答の選択肢となる項目を、回答者によってランダムに変えて表示させるという機能です。

この機能は選択肢の並び順によって回答が左右されると予想される場合に有効な機能です。

そうでない場合に用いた場合にはむしろ弊害が大きくなります。

たとえば、次のような質問と選択肢を考えて見ます。

「Q あなたが今日、朝食で食べたものを選んでください(いくつでも)」

「A ケーキ,にんじん,りんご,味噌汁,バナナ,コーヒー,チョコレート,目玉焼き,パンほうれんそう,コーラ,豚肉,トマト,スクランブルエッグ,ごはん」

いかがでしょう。とても答えづらいと思いませんか。

Answerの選択肢は、主食、主菜、副菜、汁物、デザートなどのように、意味のあるまとまりがあった方が、ランダムに提示されるよりはるかに回答しやすいのです。

実際には、選択肢の間に何の関連性もないというケースはきわめて稀です。にも関わらず、ランダム表示という機能があることを知ったリサーチ担当者の中にはこの機能を使いたがる人が少なくありません。しかし本当に検討すべきことは、ランダム表示を選択しなければならないほど回答の選択肢が多すぎる、似たような項目がたくさん並び過ぎている、など、元々の質問紙の問題であることがほとんどです。

オンライン調査で提供される機能は様々ですが、できるからといってそれを利用しなければならないということにはなりません。意義と限界をよく理解した上で適切に利用することが望まれます。

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