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Reach Next分析事例

第11回:選挙期間中の政党のWebサイトネット視聴率

ネット選挙の解禁によって、今回は各党でインターネットを活用した選挙運動が終わりました。その活動は選挙結果とどのように結びついているのでしょうか。

視聴率測定システム「Reach Next」を用い、選挙公示日(7月4日)から投票日(7月21日)までの選挙期間、各党公式サイトおよび各党公式SNSサイトの視聴率の測定を行いました。

視聴率調査概要

  • 調査目的:選挙期間中の各党の公式サイトについて視聴率を調べる
  • 調査期間:2013年7月4日~2013年7月21日
  • 調査対象:各党の公式サイトおよび公式SNSサイト

調査結果

選挙期間中の各党Webサイト(公式サイトおよび公式SNSサイト)の推定視聴者数


順位政党名推定視聴者数
1自由民主党55.9万人
2民主党27.8万人
3日本共産党24.9万人
4みんなの党13.1万人
5公明党11.9万人
6日本維新の会10.2万人
7生活の党10.0万人
8幸福実現党6.8万人
9緑の党4.9万人
10社会民主党4.4万人
11みどりの風4.1万人
12新党大地3.2万人

上表は選挙期間中の各党の推定視聴者数を示しています。第1位の自由民主党は2位の民主党の約2倍の視聴率がありました。自由民主党は公式サイトに加え、選挙用のサイト(https://special.jimin.jp/)を立ち上げ、選挙用サイト(48.8万人)で公式サイト(15.3万人)の約3倍の視聴者数を集めました。また公式サイト、選挙用サイトに加え、公式SNSサイト(Twitter、Google+、facebook)(2.6万人)でも多くの視聴者を集めました。

民主党も公式サイトに加え選挙用サイト(http://dpj-voice.jp/)(13.7万人)を立ち上げましたが、公式サイト(15.6万人)ほど視聴者を集めることができませんでした。また公式SNSサイト(Twitter、facebook)(0.9万人)も自由民主党ほどは視聴者を集めることができませんでした。

日本共産党は、選挙用サイトは立ち上げませんでしたが、公式サイト内に選挙用のコンテンツを掲載し、公式サイトに視聴者を集めていました。

では、ネット視聴率と得票率との関係はどうなっていたのでしょうか。

得票率とネット視聴者数,自由民主党,民主党,日本共産党,みんなの党,公明党,日本維新の会,生活の党,幸福実現党,緑の党,社会民主党,みどりの風,新党大地


*得票率の参照元:選挙の総合サイト「ザ選挙」(http://go2senkyo.com/)

上グラフは比例区での各党の得票率とネット視聴者数の関係を表しています。これを見ると得票率とネット視聴者数には相関関係があることがわかります。

次に、日々のネット視聴者数について見ていきましょう。

政党Webサイト全体の日々の視聴者数推移,7月8日(月)~7月21日(日)



7月8日~14日までの
推定視聴者数(千人)
7月15日~21日までの
推定視聴者数(千人)
自由民主党179259
日本共産党94145
民主党91127
公明党3775
みんなの党3865
生活の党3054
日本維新の会3249
緑の党1723
幸福実現党1636
みどりの風1420
社会民主党1326
新党大地1216

上グラフは政党Webサイト全体の日々の視聴者数推移を表し、上表は各党の選挙戦前半と後半の推定視聴者数を示しています。上グラフを見ると選挙戦前半より後半に視聴者数が伸びていることがわかります。全体の視聴者数の動きだけでなく、各党の選挙戦前半と後半の推定視聴者数を比較しても、すべての党で前半より後半のほうが視聴者数の多いことがわかります。このように投票日が近づくにつれインターネットで情報を収集する人が増加する状況が見てとれます。

このことから、今後のネット選挙では、特に後半戦におけるWebサイトの集客状況が選挙結果を占う上で非常に重要な意味をもつものと考えられます。

*注:Reach Nextは任意のキーワードによる検索結果、任意に設定したURLの視聴率を調べるシステムのため、設定したキーワード、URL、また調査期間によって結果が異なります。このコラムはあくまでも弊社が設定した調査の結果に基づくものであることをご了承ください。

参考

  • ネット視聴率測定システム「Reach Next」の詳細はこちら
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