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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第87回:トップマネジメントの理解が薄いと嘆く前に

Q 当社ではWebサイトに対する経営者の意識が低く、効果的な活用分が行われないのですが。
A 下からの報告を通じて理解を得る努力が不可欠です。

企業の経営トップを含む上級経営管理者が世代的にインターネット利用の習慣がない人も少なくなく、多くはテレビや新聞や雑誌などのマスメディアに慣れ親しんでいます。そのような方々にとって、Webサイトがきわめて効果的なコミュニケーション媒体であることは体験的理解から離れたことであると考えられます。

もちろん、自分自身の体験的理解の延長のみ物事を判断しようとする姿勢が組織全般に蔓延しているのであれば、その会社には根本的な経営体質の問題があるといえるでしょう。しかし、全ての事項に経営者が十分な知識と情報を持って判断すると期待することは現実には難しいと思われます。トップマネジメントがすぐに理解しないテーマに関しては、彼らの理解が徐々に進むよう、下からの報告を折に触れて行う必要があります。

このような報告では、Webマスターが自社サイトに対してどのようなビジョンを持っているかが問われます。マスメディアと比べ、インターネットのアクセスについては多くのデータが取得できますが、それをどのような筋立てで加工し説明するかというとき、軸になる考え方があるかないかで随分と説得力が違います。

そのためにはそれなりの費用と労力も必要になります。しかも、マスメディアで従来行われてきたように広告代理店のレポートに依存しているだけでは十分な成果指標が得にくく、情報に対する対価の意識が問われるのもWebサイトの特徴といえます。

近年、Webサイトの成果指標が業界の上位企業と下位企業で2極分化する傾向が見られます。その背景には、成果を上げて社内評価を高め、ますます様々な取り組みに投資できる企業が現れる一方、上層部の理解が得られずに予算獲得もままならず、やりたいことができなくて結局成果も上がらないという負のスパイラルに陥った企業があることがあるように思われます。

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