MENU

Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第64回:ランキングの活用

Q メディアで大きく取り上げられたランキングの結果について役員から報告を求められていますが。
A 結果のみに注目するのではなく、情報としての活用に前向きに取り組むべきです。

ブランドやWebサイトについて、さまざまなランキングをメディアで目にすることがあります。

結果が良ければそれなりに報告のし甲斐もあると思いますが、いつも良いとは限りません。あまり自分にとって好ましくない結果が出てしまい、折りしもそれを役員が見つけて説明を求められることがあります。

中には「このランキングはいかに信用できないか」を延々と報告するケースがあるようですが、役員には言い訳と受け止められる可能性が高く、あまり感心できません。

たとえば、Webサイトの場合、普段は役員の関心が低い場合が多いので、重要性のアピールを行う良い機会となると思います。

こうした認識の下で、役員は単に良かった、悪かったというだけの報告は望んではおらず、何らかの課題設定と、それに対する取り組みを聞きたいと思っていると信じて報告する方が、前向きな結果が得られると思います。

私どもの調査でもランキングを行っていますが、色々と企業にとって有益な指標を取るのが調査の本来の趣旨です。それをたまたまある切り口でソートするとランキング形式になってしまいます。物事の性格上、上位企業がある一方で下位企業が出てきてしまうのはいたし方ありませんが、ランキング結果だけに目を向けるのではなく、調査から得られる情報を有効に活用するというスタンスが重要と思います。

確かに、ランキング自体を目的にしている調査もあり、すべてのランキングが信頼に足るものでないことは確かです。

しかし、利用できるもの、利用できる部分については一つの参考情報として取捨選択すればよいと思います。

印刷する 印刷する