MENU

Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第62回:多数派のユーザーの声を重視する

Q 企業情報サイトでは環境情報とCSR情報は一つにまとめるべきでしょうか。
A 内容的には異なる部分が多くても、ユーザーの多くは一体として理解していることを考慮すべきです

企業情報の中には環境情報とCSR(企業の社会的責任)情報が含まれます。少し前までは、これらのコンテンツは大区分として別々に立てられることが多かったと思います。

しかし、ここ2、3年の間に、「環境+CSR情報」として、グローバルナビのレベルでは統一する動きが見られ、むしろ企業Webサイトでは主流になっているといっても過言ではありません。

これは、報告書の形態が「環境報告書」から、「社会・環境報告書」や、「社会的公器性報告書」、「サステナビリティレポート」などのに形態を変えたことが大きく関係しています。一方、ユーザー側、特に専門家ではなく一般の方々の意識では、この分野の専門家の方々とは違って両者の違いを強く意識しているわけではありませんが、多くの人のCSRと環境活動は分かちがたく結びついているようです。

Webサイトを運営する立場として、より多数を占めるユーザーのニーズにまず応え、更にニッチな情報ニーズにもきめ細かく応えていけるように配慮していきたいと考える人は多いと思います。そうすると、専門知識のない一般人の方が多数を占めるという現実は考慮すべき事項となります。

Webサイトではターゲット別に構成するという有力な方法がありますが、あいにく企業情報は対象者が多様でターゲットを絞りにくいという特性があり、この方法だけではなかなかうまくいかないことが多いようです。

環境とCSRは重なる部分があるのは事実なので、分けるか統合するかの結論は必ずしも理論的に導かれるものではありません。一方、社内を見ると組織が分かれているという事情が絡んでいる場合が少なくありません。こうした状況で社内で綱引きをするより、ユーザーのニーズを基準にどちらかに決めてしまう方が余計なエネルギーを費やさずに済むと思われます。

印刷する 印刷する