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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第53回:Web2.0バブル?

Q いまホットなWeb2.0ですが、どうも話題先行の部分があるように思うのですが…
A 確かにそのような面はありますが、やがて実体が伴うことがあるかもしれません。

Web2.0という言葉を目にしない日はないくらい業界で、いや業界に直接関わりのない人まで巻き込みホットな話題となっているWeb2.0ですが、実力のほどを疑問視する声が少なからずあります。

そもそもWeb2.0の定義があいまいというか、人それぞれの解釈を許してしまうような定義であることがわかりにくさの原因となっています。Web2.0と1.0の間にはっきりわかる技術的なブレイクスルーでもあればよいのですが、そうではありません。そのため、「2.0的」、「1.0的」という言葉で状況を分類せざるをえないというのが実情だと思います。

逆説的ですが、十人十色の解釈ができるということが百家争鳴を生み、業界人やマスコミに格好の話題を提供しているともいえます。

では、Web2.0の実力はいかがなものでしょうか。GoogleをWeb2.0企業とすれば確かに成功企業といえます。しかし、同じ検索エンジンのカテゴリーで勝ち組といえるものは数えるほどしかありません。

SNSは活況を呈しているようですが、収益源は広告収入が中心のようです。これは果たして新しいビジネスモデルといえるのか、疑問視する声も少なからずあります。

ブログはどうでしょう。ブログマーケティングが注目されていますが、残念ながら企業Webサイトへの誘導の力はあまり強いものとはいえません。数が多いのでまとまればかなりの力になるのですが、あいにく1つ1つにアプローチしてまとめるのは大変で、結局Yahoo!などのマスメディアに広告出稿した方が、費用はかかりますがその分効果は期待できるということになりかねません。

CGM(Consumer Generated Media)についての評価はサイトによって、また人によって分類と解釈が異なるものであると思われます。

Webの世界では次々と新しいトレンドが生まれ、新しいサービスやプレイヤーが生まれています。こうしたものの中で、生き残ったものが何年後かにあれはWeb2.0だったと言われるかもしれないし、将来はもしかしたらそのうちいくつかは、あれはWeb3.0だ、と言われているかもしれません。

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