MENU

Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第33回:Webサイトのデザインがよいとは

Q 当社のWebサイトは同業他社と比べてデザイン面での評価が低いようです。この結果をどのように解釈すればよいでしょう。
A デザインの評価には、画像が綺麗かどうかといった要素のほか、情報が視覚的に捉えやすいかどうかという要素も含まれます。

よく、鮮やかな画像、原色系の色使いを多用するなどで、一見すると非常に見栄えの良いWebサイトがあります。ところが、実際にユーザーにアンケートをしてみると、意外と低い評価を受ける場合があります。

この一因としては、コンテンツの内容とデザインが一致していない、ということが挙げられます。たとえば、画像が必ずしもコンテンツの内容を想像させるようなものとなっていない場合、どれだけビジュアル的に見栄えが良くても、結果としてクリックにつながりにくいサイトといえます。

あるいは、お知らせやニュースリリースのページでよく見受けられますが、見出しのテキストリンクがひたすら列挙されていることがあります。このような場合、見出しを見ただけでは何が書いてあるのかなかなか想像がつきにくいことが少なくありません。一例としては、見出しの下に簡単な要約をつける、あるいは見出しの内容を想像させるような画像を貼り付ける、というような工夫が考えられます。

まだまだ企業のサイトでは、単にカタログをWebに置き換えただけといった作り方をしているケースが少なくありません。しかし、当然、紙媒体とWebには特性の違いがありますから、非常に見づらく使いづらいサイトとなってしまうことがあります。もっとWebの特性を考慮した構成や編集が求められます。

このように、情報がうまくデザインに落とし込まれていないWebサイトは、そのサイトを訪問したユーザー、特に初めて訪れたユーザーには、一体どこをクリックしてよいのか分からない、という印象を与えやすいものになりがちです。

印刷する 印刷する