MENU

Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第31回:コンテンツ間に有機的なつながりを持たせる

Q 当社のWebサイトは情報が豊富でユーザビリティも悪くないと思うのですが、思ったほどユーザーの評価がよくありません。なぜでしょう。
A 一つ一つのコンテンツが独立していてつながりが薄いことが原因の一つと考えられます。

情報が豊富で使い勝手もよいのにあまり評価されない原因は、ひとことでいえば内容がつまらない、ということに尽きると考えられます。

もっとも、全部のコンテンツがことごとくつまらない、ということはめったになく、多くの場合、評価の高いコンテンツと低いものが混在していると考えられます。

このような場合、まず考えられるのは、評価が高いコンテンツをより浅い階層の目に付きやすい位置に移動することです。これによって、トップページから来訪したユーザーがよいコンテンツを目にする機会が増え、その結果サイト全体としてより好印象を与える効果が期待できます。

しかし、最近ではトップページから入ってくるユーザーの割合は減少傾向にあり、むしろサーチエンジンを経由して目的のページに直接入ってくるケースが増えているといわれます。こうした場合には、そのサイトに来るきっかけとなるような人気コンテンツからいかに他のコンテンツに回遊させるか、ということが重要なテーマとなります。

ところが、まだまだ多くのサイトではトップページからユーザーが入ってくることを想定して作られていることが多く、下位のコンテンツからトップに戻ったり、関連商品が掲載されている別のカテゴリに飛んでいったりするような使い方が十分に考慮されていないことが多いようです。

このように、コンテンツ相互に関連性を持たせ、回遊性を高めるようなサイトを作れば、より興味深く閲覧してもらえる可能性が高まると考えられます。また、そのためには、どのコンテンツも並列的に扱うのではなく、核となりそうな人気コンテンツ、ぜひ見て欲しいコンテンツを中心に、サイトの構成を思い切って再編集することを検討してもよいでしょう。

印刷する 印刷する