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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第28回:マインドシェアとは?

Q マーケティングの世界でマインドシェアという言葉を見聞きすることがありますが、どのようなものか教えてください。
A ブランドが消費者の心(マインド)に占める占有率(シェア)のことをいいます。

マインドシェアとは、消費者の心(マインド)に占める企業ブランドや商品ブランドの占有率(シェア)のことをいいます。

いいかえれば、消費者の心理にある、自社ブランドが占める重要度ということができます。

たとえば、デジタル携帯音楽プレーヤーといえばアップルコンピュータのiPod(アイポッド)を思い浮かべる、という人は、その人にとってiPodがこのジャンルの製品を代表するものとして重要な位置を占めている、ということになります。

マインドシェアを測定するための具体的な方法としてよく用いられるのが純粋想起率を調べるというものです。想起される順番に記録しておき、最も初めに想起されるブランド(トップオブマインド)のシェアをもってマインドシェアとします。

マインドシェアが一位であるということは、そのブランドは市場において強固な基盤があることを意味し、高シェアや価格プレミアムの源泉となります。

試みに、「即席めん」といえばどんなブランドを思い浮かべるか、皆さんも一緒に考えてください。

私はあるところで試しにやってみたところ、「日清カップヌードル」を挙げる人が圧倒的に多く、少ないサンプルではありましたが、その場にいた人の何と3分の2がこのブランドの名前を挙げました。少数派(?)の中では「ラ王」が多かったのですが、これも日清のブランドです。実際のマーケットシェア(図表)と見比べてみても、やはり想起される率が高いブランドを持つメーカーほどシェアが高い状況が観察されると思います。

このように、「いかに顧客にとってオンリーワンになるか」がブランド戦略にとって非常に重要となります。

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