下記のグラフは、購入したメーカーブランドの検討段階別の購入理由を表したものである。
ノートパソコンでは、当初から実際に購入したメーカーブランドを検討した人は他の人と比べて当企業ブランドが好きだから、あるいは当商品ブランドが好きだからなどブランド重視の傾向がある。また、比較検討段階ではデザイン、機能、性能、サポート体制を重視する傾向が見られた。これらの理由はできるだけ早い段階で自社ブランドを選択肢に入れてもらうための理由として重要な要因となっている。また、遅い段階(購入直前)では「価格」を重視する傾向が見られた。
同様の傾向は薄型テレビでも見られた。
このように企業や商品のブランド力を高めることは、できるだけ早い段階で消費者の購入検討対象に入るために極めて重要な要因であることが示された。また、デザイン、機能、性能、サポート体制なども消費者を自社ブランドに誘引し非価格競争力を高めるための重要な要素であることが示された。