図表は消費者が当該企業のウェブサイトに接触してから購入するまでの行動推移を示したものである。
第3回で見たようにアクセス率の全体平均は10.8%であったが、それがグラフ上の「アクセス者」に対応している。
グラフにはアクセス者のうち再訪問意向を持ったユーザーは全体の7%いたことが示されている。これはアクセス者ベースでは64.8%(=7.0/10.8)となり、これは全体平均の再訪問意向率に相当する。
ついで購入検討者が5.1%となっており、おおむねアクセス者の半数近くが購入を検討したことがわかる。さらに、購入者は2.4%となっていることから、購入検討者の約半数が購入に至ったことがわかる。
このように、Web Equityを利用することによって、購買に至るまでの一連の消費者行動に対してWebサイトがどのように関与したかを明らかにすることができる。このような分析を踏まえ、各企業においてマーケティング手段としてのWebサイトをより効果的に活用することが検討されると望ましいと考えられる。