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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

Web Equity調査結果分析2014

第3回:Webサイト価値の構成

Webサイト価値は情報価値と売上価値からなる。また、情報価値は閲覧価値と行動価値との合計である。

閲覧価値は基本的にPVに比例する。PVに閲覧価値単価をかけることによって算出する。PVはリーチネクストによって把握する。行動価値は推定行動者数に行動価値単価をかけることによって算出する。推定行動者数は大規模なアンケート調査によって把握する。なお、閲覧価値単価および行動価値単価は各業界共通である。

売上価値は製品・サービスに対する貢献度を表したものである。アクセス人数(UU)とアンケートによって把握したアクセス後の購入率によって推定購入者数を推定し、それに業界別に設定した売上価値単価をかけることによって算出する。

売上価値54%,行動価値25%,閲覧価値21%

【図1】 Webサイト価値の構成(全体平均、2014年)

Webサイト価値の構成は、平均すると売上価値が最も大きな割合を占め、次いで行動価値、閲覧価値となっている。

Webサイトをめぐる消費者行動の起点となる閲覧行動の価値は基本的にはブランディングの価値であり、広告宣伝活動における媒体価値に相当するものである。さらに閲覧者の中から何パーセントかを自社の会員等として獲得できれば、その後のマーケティングにきわめて有用な資産となる。そのため行動価値は単なる閲覧行動に基づく価値より高くなる傾向にある。

オンライン、オフラインを含む様々な行動を経て消費者が購入に至れば、そのユーザーにまつわるアクセスの価値は最大のものとなる。このようなことから、多くの場合、売上価値が3つの価値のうち、最も大きな割合を占めることとなる。また、売上に結実する過程では、ネット以外のコミュニケーションや店頭など、リアルの活動が大きく寄与していることにも留意する必要がある。

参考

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