Webサイト価値を考えるには、Webサイトがどのように価値を生み出すかをモデル化する必要がある。
Webサイトがマーケティング的成果を挙げるために最初に必要になることは集客である。その中から、できるだけ多くのユーザーを購入に導くことによって利益貢献に結び付けることができる。ユーザーは、購入に至るまでにサイトを再訪問し、あるいはオンライン上、オフライン上の様々な行動を取る。
これに対応してWebサイト価値を閲覧価値、行動価値、売上価値の3つによって構成したのがWeb Equityの価値算出モデルである。
閲覧価値は集客の規模に基づいている。その把握のため、Web Equityでは当企業が運営するWebサイトを幅広く調査している。公式サイトはもちろんだが、別ドメインで運営されているブランドサイトや会員サイト、あるいはECサイトも、捕捉可能な限り、調査対象としている。
行動価値は当企業にとって価値あると考えられる各種の行動を取ったユーザーの数に基づいている。行動価値では、閲覧価値としては捉えづらい「いいね!」をするといったソーシャル上の行動も調査対象となっている。こうした行動は、ページ閲覧以上に当企業にとって価値ある行動と考えられる。
売上価値はページ閲覧その他の行動の結果、購入したユーザーの数に基づいている。購入は当企業にとって最も価値の高い行動と考えられる。
そのため、閲覧→行動→購入と進むに従ってユーザー数は次第に減少してゆく可能性が高いが、Webサイトは逆に次第に高まっていくことが考えられる(図)。Web Equityではこのような状況をデータによって裏付け、自社サイトの正しい位置づけを把握するために設計されている。