MENU

Brand Strategy journal ブランド戦略通信

BtoBサイト調査結果分析2012

第6回:今後利用したいサービス

BtoBサイトユーザーが今後利用したいサービスを尋ねた。

選択肢として掲げたものの中にはごく一部のBtoBサイトでしか提供されていないものが多く含まれる。

最も多かったのは「価格の確認」(54.8%)であった(図1)。BtoBサイトでは価格を明示していないケースが多い。しかし、ユーザーが求めるものとしては断然価格に関する情報が多い。企業が具体的な価格を出したくない理由はわかるが、実売価格である必要はなく、何らかの目安になる情報を提示できればユーザーにとって非常に大きなメリットになると思われる。

(回答者の割合、複数回答),価格の確認54.8%,サンプル品の入手28.5%,スキルアップに役立つコンテンツ24.5%,在庫や納期の確認22.9%,社内資料作成に役立つ素材19.7%,商品の購入18.2%,商品選定を支援する機能17.7%,新製品情報のお知らせ機能17.1%,商品機能の体験16.9%,展示会や講習会の参加申込み13.2%,よく使う機能やページの登録10.7%,問合せや回答履歴の保存10.2%,担当者への訪問依頼 6.8%

【図1】 BtoBサイトで利用したいサービス(2012)

次いで、「サンプル品の入手」(28.5%)、「スキルアップに役立つコンテンツ」(24.5%)、「在庫や納期の確認」(22.9%)、「社内資料作成に役立つ素材」(19.7%)、「商品の購入」(18.2%)と続く。このうち、「スキルアップに役立つコンテンツ」を除けば、1番目の価格を含め、すべて購入に必要な情報、ないし購入そのものである。

一方、「新製品情報のお知らせ機能」(17.1%)を挙げる人はあまり多くない。

価格情報は出したくない、新製品情報はどんどんお知らせしたい、という企業は多いと思われるが、ユーザーが求めているものはその正反対ともいえる。こうしたギャップに今後、どのように対処するかが各BtoBサイトの重要な課題になってゆくものと考えられる。

参考

印刷する 印刷する