BtoBサイトユーザーが今後利用したいサービスを尋ねた。
選択肢として掲げたものの中にはごく一部のBtoBサイトでしか提供されていないものが多く含まれる。
最も多かったのは「価格の確認」(54.8%)であった(図1)。BtoBサイトでは価格を明示していないケースが多い。しかし、ユーザーが求めるものとしては断然価格に関する情報が多い。企業が具体的な価格を出したくない理由はわかるが、実売価格である必要はなく、何らかの目安になる情報を提示できればユーザーにとって非常に大きなメリットになると思われる。
次いで、「サンプル品の入手」(28.5%)、「スキルアップに役立つコンテンツ」(24.5%)、「在庫や納期の確認」(22.9%)、「社内資料作成に役立つ素材」(19.7%)、「商品の購入」(18.2%)と続く。このうち、「スキルアップに役立つコンテンツ」を除けば、1番目の価格を含め、すべて購入に必要な情報、ないし購入そのものである。
一方、「新製品情報のお知らせ機能」(17.1%)を挙げる人はあまり多くない。
価格情報は出したくない、新製品情報はどんどんお知らせしたい、という企業は多いと思われるが、ユーザーが求めているものはその正反対ともいえる。こうしたギャップに今後、どのように対処するかが各BtoBサイトの重要な課題になってゆくものと考えられる。