ニーズ充足度はBtoBサイトランキングに用いている指標である。一方、企業にとってのBtoBサイトのビジネス貢献度は購入検討に結びついたかどうかで測られる必要がある。
実際、両者の間には強い相関関係が見られる。ニーズ充足度はアクセス率とニーズ充足率からなる。一方、購入検討者の大小はサイト効果、すなわちBtoBサイトの売上貢献度と密接な関係にある。そしてニーズ充足度と購入検討者の間には強い正の相関関係にある (図1)。
さらに、ニーズ充足度と購入検討者を取り出して散布図を描いた(図2)。両者の間の相関関係は明らかである。
このように、購入検討率を高めるためにはユーザーのニーズを充足することがきわめて重要である。
ここで用いている指標は購入率ではなく購入検討率である点に留意されたい。
BtoBの製品・サービスの多くはオンライン販売ではなく対人販売である。そして、購入検討段階から先はウェブサイトに代わって営業の出番となる。ウェブサイトは、ユーザーに購入検討意向を持たせ営業員に橋渡しをすれば、十分な役割を果たしたといえるであろう。