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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

BtoBサイト調査結果分析2009

BtoBサイト調査2009結果分析 第4回:BtoBサイトの売上貢献度

アクセス動向では2008年と顕著な違いは見られなかった(ただしあくまで全体平均)が、売上貢献度では顕著な向上が見られた。

これを、BtoBサイトの売上貢献度を示すサイト効果で検討する(サイト効果については脚注参照)。

サイト効果は2008年から2009年にかけて、29.0%から33.2%へと増加した。その主要な要因はサイト利用率が62.7%から81.6%へと増加した点にある。この数字は、実感としては業務上、インターネットに接続できる環境にある購入者の大半が購入先企業のWebサイトを閲覧しているに近い状況にあることを示している。


【図1】BtoBサイト効果の動向

【図1】BtoBサイト効果の動向

背景として、Webサイトの利用が購買プロセスの中に組み込まれることがますます一般化したことがあると考えられる。また、その一方でサイト関与率は低下したことを踏まえると、不況という経済情勢を踏まえ、ユーザーが購買に至るまでにより慎重に様々な情報源を比較検討するようになった可能性がある。

昨年よりサイト効果が大幅に増加した結果、BtoBのサイト効果はBtoCを更に大きく上回る結果となった(図2)。


【図2】BtoCとのサイト効果比較

【図2】BtoCとのサイト効果比較

BtoCのサイト効果7.9%に対し、BtoBのサイト効果は33.2%であるから、およそ4倍のサイト効果があることになる。このように、売上貢献度という点に焦点を絞れば、BtoBサイトはBtoCと比べてはるかに効率的であるということができる


[脚注]

サイト効果とは、製品・サービスの購入者に占めるWebサイト利用者の割合(サイト利用率)と、製品・サービスの購入者かつサイト利用者各自がWebサイトから得た情報の割合の平均(サイト関与率)をかけて得られる指標である。これは、製品・サービスの購入者が利用した情報のうち、Webサイトを通じて得た情報の割合、いいかえればWebサイトが情報面で関与した売上の割合に相当する指標である。

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