本調査の目的は、ユーザーの評価に基づくBtoBサイトの事業貢献度に関して、客観的な指標を提供することである。
主な調査事項は次の3点である。
1点目はBtoBサイトの視聴動向を把握することである。そのために、製品・サービスごとにターゲットを設定し、ターゲットユーザーによる各社のサイトの利用状況の調査を行っている。なお、本調査でいうターゲットは当該製品・サービスの選定・購入への関与者である。
2点目はユーザー評価を把握することである。そのために、ユーザーが評価したコンテンツやユーザーの印象、ニーズ充足状況などを調査している。
3点目はBtoBサイトの売上貢献度を把握することである。そのために、顧客の購買プロセスにおいて利用するさまざまな情報源のうち、企業Webサイトの位置づけを調査している。
以上を踏まえ、本調査では以下の評価モデルに基づいて調査を行っている。【図表1】
まず、ターゲットユーザーを定義し、抽出する。
その中で、自社サイトのユーザーと非ユーザーを識別する。
ユーザーに対しては接触実態、サイト評価、行動実態を把握する。接触実態としては、アクセス経験やアクセスの目的、アクセスの経路などについて質問する。
接触実態ではアクセスの有無やきっかけ、目的などを把握する。
サイト評価ではユーザーが有益と考えているコンテンツや印象、ニーズ充足状況を把握する。
行動実態では、会員登録、問い合わせなどの各種行動に加え、購入検討の有無やその結果を把握する。
非ユーザーに対しては、日常の情報収集活動の実態や閲覧サイトなどの把握を行う。
以上を総合的に評価することにより、BtoBサイトの事業貢献度の評価を行う。
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