MENU

Brand Strategy journal ブランド戦略通信

Web Equity調査結果分析2015

第4回:アクセス後行動と行動価値

アクセス者をいかにつなぎとめ、次のアクセスにつなげるか。また、店頭に誘導し、購入に結びつけるか。行動価値はアクセス者のアクセス後行動に基づいて算出しているが、その大小はオンライン上の行動を促進し、オフラインへの行動に結び付けた度合いを端的に表している。

会員に登録した・している13.4%,メルマガ・お知らせを閲読11.9%,キャンペーンに応募9.4%,店頭・ショールーム・展示場へ行った5.6%,ツイッター・フェイスブック・LINEなどのフォロー5.1%,掲示板やブログ・SNS・ツイッター等で共有・投稿4.7%,資料を請求4.3%,取引・契約内容の確認3.9%,問い合わせ2.9%,見積もり・訪問を依頼2.7%,ソフト・ドライバー取説・パンフをダウンロード1.7%,住所変更など各種手続きや申し込み1.7%,その他4.4%

【図1】アクセス者によるアクセス後の行動(ベース:アクセス者)

アクセス者がアクセス後に取った行動として最も多いものに「会員登録」がある。これは、その次の「メルマガ閲読」につながるもので、何らかの理由でアクセスしてもらったユーザーに再びアクセスしてもらうために企業側から能動的に働きかける手段を得たという意味合いがある。

これらについで多い「キャンペーン応募」は、それ自体が意味ある行動であるとともに、ユーザーにインセンティブを与え「会員登録」を効果的に推進するための効果的アプローチともなっている。

オンライン上のコミュニケーションを経て「店頭に行った」となれば、Webサイトは十分に役割を果たしたことになる。結果的に売れた、売れなかったということは、おそらく商品自体の魅力や価格のほか、店頭での状況に大きく左右されるであろうが、購入後のサポートは別とすれば、Webサイトとしての役割は終えている。

ついで多い行動はフォローや投稿といったSNSにおけるものである。これらは話題性としては大きいが、従来型ともいえるメルマガなどより数値がかなり小さいことに留意する必要がある。もっとも、業界によってはこれらが有効なツールとして機能している例も散見され、これ以上は個別企業単位で分析を深めることが重要であると考えられる。

参考

印刷する 印刷する