多くの企業では、ソーシャルメディア対応を今年のテーマに掲げる。
しかし、実際のところ、行動価値に占めるソーシャルメディアの価値はわずか2%に過ぎない。
それよりもはるかに価値が高いのは自社サイトの会員になってもらい、メルマガ登録を促すことである。このようなユーザーの獲得はそのままマーケティング施策を実施するためのベースとなる。
これに対し、フェイスブックのようなソーシャルメディアは日本ではユーザー層が限定されており、マーケティング基盤としては少々心もとない部分がある。
ソーシャルメディアにはマーケティング上の効果を期待するよりも、むしろコアなファン層に対する密接なコミュニケーションチャネルとなっていることを踏まえたアプローチが現時点では適していそうだ。
もちろん、ソーシャルメティアが将来より一層有効なマーケティング基盤となる可能性を完全に否定することは難しい。自社メディア対応とソーシャルメディア対応に対する資源配分は、将来に対する期待を込めつつも、現状を正しく認識した上で適切にコントロールされることが求められよう。