「BtoBサイト調査2011」は15の製品・サービス分野ごとにWebサイトの利用状況、購入前や購入後、あるいはサポート等の利用目的に応じた利用状況、ユーザーのニーズ充足度、購入検討や問い合わせなどの営業補完状況を明確化し、これらに基づきBtoBサイトの事業貢献度を明確化する目的で実施した。
調査は2011年4月19日から5月9日にかけてインターネット上のアンケートによって行った。調査依頼数は113万人に及ぶ大規模な調査である。調査対象サイトは240サイトである。
本調査は以下のような指標を体系的に把握できるよう、設計されている。
- アクセス率:ターゲットに占めるユーザーの割合。ターゲットへのリーチ(到達度)を示す。
- ニーズ充足率:ユーザーに占めるニーズ充足者の割合を示す。
- ニーズ充足度:ターゲットに占めるニーズ充足者の割合である。アクセス率×ニーズ充足率で算出される。
- 行動率:サイト閲覧後の行動率を示す。行動率は行動の類型毎に定義できる。たとえば問い合わせという行動に対しては問い合わせ行動率という指標が設定できる。
- 購入検討率(または購入率):サイト閲覧後の購入検討者(または購入者)の割合を示す。
- サイト利用率:購入者のうちWebサイトを利用した者の割合
- サイト関与率:購入に必要な情報のうちサイトから得られたものの割合
- サイト効果:サイト利用率×サイト関与率
Webサイトの評価指標として一般的に用いられるものは、PV(ページビュー)やUU(ユニークユーザー数)などだが、これらはビジネス上の成果との結びつきを示すものではない。事業貢献度を評価するためにはログ解析ツールに頼るだけでは不十分で、別途独自にサーベイを行うか、本調査のような外部データを活用する必要がある。