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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

Web Equity調査結果分析2015

第3回:アクセス率と閲覧価値

閲覧価値はアクセス者の規模から導かれる。アクセス者規模はアクセス率、すなわち一般消費者に占める過去1年以内に当企業サイトにアクセスした人の割合を元に推定している。

Web Equity2015におけるアクセス率の全体平均(全260社のアクセス率の平均)は10.8%であった。

アクセス率(過去1年以内),全体(製品分野別除く)10.8%,運輸・レジャー21.3%情報・通信19.4%,流通14.2%,電子・電機13.1%,食品・飲料11.1%,トイレタリー・大衆薬10.8%,自動車・バイク8.6%,金融8.6%,趣味・娯楽・その他7.2%,エネルギー・素材5.8%,住宅関連4.1%,医療・医薬品3.6%

【図1】企業サイトへのアクセス率(1企業・ブランドあたり平均、ベース:全回答者)

業界別で最もアクセス率が高い業界は「運輸・レジャー」で、アクセス率は全体平均のおよそ2倍(21.3%)であった。この業界にはWebサイト価値1位と2位の航空会社2社(ANA、JAL)が含まれる。この業界には旅行会社や鉄道会社のほか、日本郵便やヤマト運輸などが含まれ、いずれもアクセス率が高い。

ついでアクセス率が高い業界は「情報・通信」である。この業界には携帯電話3社が含まれ、いずれもアクセス率が高い。また、業界にはテレビ局が含まれるが、とくにNHKのアクセス率はきわめて高い。主要なポータルサイトの映像ニュースが放送局のニュースにリンクされていることなどが背景にあるものと考えられる。

アクセス率が高い業界は他に「流通」や「電子・電機」などがある。
「電子・電機」にはパナソニックやソニーといったきわめてアクセス率が高い企業もあるが、アクセス率の順位では100位以下の企業も少なくなく、平均すると「運輸・レジャー」や「情報・通信」、「流通」を下回る結果となった。

アクセス率の大小だけでWebサイト価値が決まるわけではないが、他社を上回る集客が実現できればそれだけ販売においても有利な状況になることは間違いないところであろう。

参考

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