Webサイトの4つの効果(接触、好感、販売、ロイヤルティの各効果)のうち好感効果を検証するため、Web Equityではサイト評価を視覚的印象、使いやすさ、掲載情報の3つの側面から行っている。
視覚的印象は色使い、画像、ページの大きさ、画面の見やすさ、文字の見やすさ、統一感といった要素が関係している。
使いやすさはタイトルのわかりやすさ、情報分類の適切さ、情報配置、ページ移動、ナビゲーション、検索といった要素が関係している。
掲載情報は商品選択に役立つかどうか、役に立つ知識が得られるか、お得な情報が得られるかといった内容の評価のほか、楽しめたかどうかという側面が関係している。
視覚的印象、使いやすさ、掲載情報それぞれの評価は、2007年から2010年にかけて継続的に向上している。その背景には各社の改善への取り組みがある。特に、近年はリニューアルに際して画面サイズ(横幅)の拡大を行うケースが目立っているが、横幅を広げることによって表現の幅が広がり、それを生かしたサイト作りを行った企業サイトの評価の向上が目立つ(図1)。
サイト評価の総合指標として再訪問意向がある。これは、ユーザーに当サイトにまた訪れたいかどうかを5段階(ぜひアクセスしたい、機会があればアクセスしたい、どちらともいえない、たぶんアクセスしない、アクセスしない)で尋ね、上2つ(「ぜひ」と「機会があれば」)の回答者の割合を合計したものである。
2007年から2010年にかけて再訪問意向は継続的に向上する傾向が見られるが、これらは視覚的印象、使いやすさ、掲載情報の評価の動向と一致している(図2)。
注: 再訪問意向率 = 5段階評価の上位2評価(アクセスしたい、機会があれば)の合計(アクセス者ベース)
このように、好感効果では、自社サイトに対する評価を総合的に比較・検討し、継続的改善に役立てられるようなデータを整備している。
参考
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