企業情報サイト指数とは
「企業情報サイト調査2006」では、評価項目を図1のように設定した。総合指標である企業情報サイト指数は、「アクセス経験」、「サイト好感度」、「再訪問意向」の3つから算出している。これら3つの評価指標に影響を与える要因としては、11のイメージ項目を想定した。
【図1】企業情報サイト指数
企業情報サイト指数ランキング
企業情報サイト指数ランキング1位は、昨年に引き続きキリンビールで、77.1となった(昨年は78.4)。同社は企業情報サイト指数を構成する3指標のうち、サイト好感度、再訪問意向ともに252社中トップ、アクセス経験も2位と、きわめて高い評価を得た。2位はサントリー、3位はイオンとなった。サントリーはアクセス経験が5位、サイト好感度が3位、再訪問意向は4位となっている。
【図2】企業情報サイト指数ランキング
※ランキングの詳細はこちらの「企業情報サイト調査2006」調査結果を参照のこと
企業情報サイト指数 業種別分布状況
食品・飲料業界は、平均は高いが業種内ではかなりの上下の差が見られる。電子・電機や機械・輸送機器、情報・通信、金融も上下の差が激しい。
【図3】業種別分布状況
アクセス経験ランキング
アクセス経験のランキングは、1位マイクロソフト、2位キリンビール、3位NTTドコモの順となっている。総合指標ランキングと同じく、キリンビール、サントリーやアサヒ飲料など、飲料会社が10位以内に5社入っている。これらは各社がキャンペーンを積極的に行っており、その結果多くの人がサイトを訪れた結果といえるだろう。
【図4】アクセス経験ランキング
サイト好感度ランキング
サイト好感度のランキングは、前年に引き続きキリンビールが1位となっており、続いて2位キユーピー、3位サントリーとなっている。上位10位の中に飲料、食品、飲食店関連企業が8社を占めている。これらのサイトには、レシピや食の安全に関するコンテンツ、工場見学、環境教育や環境に対する取組みなど、ユーザーの好感度を高めるコンテンツが充実している。
【図5】サイト好感度ランキング
再訪問意向ランキング
再訪問意向のランキングは、前年に引き続きキリンビールが1位となっており、続いて2位キユーピー、3位イオンとなっている。飲料、食品、飲食店関連会社が上位を占めているが、それ以外で上位に挙がっているのは8位の松下電器産業。コンテンツが豊富で、再訪問を促す工夫がなされている。
【図6】再訪問意向ランキング
各指数の相関関係
252社の企業情報サイト指数と各指標間の相関関係を求めたのが下図である。その結果、企業情報サイト指数とサイト好感度、再訪問意向の3指標間の係数は0.9以上で、きわめて強い相関を示した。つまり、アクセス経験があまりなくても、サイト好感度が高ければ再訪問意向も高く、したがって企業情報サイト指数も高くなるということになる。