まず、BtoBサイトがユーザーの情報ニーズに応えているかどうかを評価するために、重要指標「ニーズ充足度」を定義する。
ニーズ充足度とは、ターゲットに占める、当サイトにアクセスし、かつ情報ニーズが充足された人の割合である。これに対し、ニーズ充足率は当サイトへのアクセス者に占める情報ニーズが充足された人の割合である。
両者の定義と関係を式で表すと下記のようになる。
ニーズ充足度(%)=ニーズ充足者(人)/ターゲット(人)×100
=(アクセス者(人)/ターゲット(人))×(ニーズ充足者(人)/アクセス者(人))×100
=アクセス率(%)×ニーズ充足率(%)÷100
グラフはニーズ充足度とアクセス率との関係を表したものである(図1)。
ニーズ充足度とアクセス率は高い正の比例関係にある。アクセス率を高める上でユーザーのニーズを満たすことが重要であることが改めてわかる。
次に、ニーズ充足度を高めるためのポイントを検討する。
グラフはニーズ充足度を従属変数、サイトの印象を独立変数とする重回帰分析の結果を示したものである(図2)。4つの評価項目は、数値が大きいほどニーズ充足度に対する影響度が大きいことを示している。
最も影響度が高いのは「製品・サービスの特徴を理解しやすい」である。
製品・サービスの情報がユーザー視点でのニーズに合致しているかどうか、各サイトにおいて常に見直すことは重要である。
次いで影響度が高いのは「課題解決に役立つ」というものである。多くのBtoBユーザーが何らかの業務上の課題を抱えてアクセスするため、それに応えてくれるサイトはユーザーにとって価値が高いものとなる。