「BtoBサイト調査2009」は15の製品・サービス分野ごとにWebサイトの利用状況、ユーザーのニーズ充足度、購入検討や問い合わせなどの営業補完状況、サポート等の利用状況を明確化し、これらに基づきBtoBサイトの事業貢献度を明確化する目的で実施した。
調査は2009年4月17日から5月6日にかけてインターネット上のアンケートによって行った。調査依頼数は76万人に及ぶ大規模な調査である。調査対象サイトは252サイトである。
グラフはBtoBユーザーが製品・サービスの購入のために参照する情報源を示したものである(図1)。
最もよく利用するメディアは企業のWebサイトである。実に60.4%(昨年は57.0%)の人が利用している。
次いでよく利用するメディアはカタログ・パンフレットである。
本年より紙媒体と電子媒体を区別して把握することとしたが、紙媒体のカタログ・パンフレットは44.7%を占める。一方、電子媒体はダウンロードで入手した11.3%である。
紙媒体と電子媒体を合わせるとカタログ・パンフレットは56.0%(昨年は53.4%)となり、こちらもWebサイトに劣らず重要な位置づけを占めている。また、入手経路としてWebサイトは一定の重要な位置にあるといえる。
次いで、営業員・技術員の説明と専門サイト・業界サイトがほぼ同程度で重要な位置づけを占める。企業のWebサイトとカタログ・パンフレット、専門サイトと営業員・技術員の説明がそれぞれほぼ同程度の位置を占めていることは興味深い。
アクセスの方法は検索が最も多い(図2)。
一方、広告など「他サイトからのリンク」、「メルマガやお知らせ」は検索と比べるとかなり数字が低い。しかし、これらは検索よりも企業側の努力とユーザーからの反応の関係が把握しやすく、短期間での成果が期待できる施策として、決して軽視することはできないものと考えられる。
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