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第38回:Car Brands 2010 in Chinaの上位車種・ブランド調査

今年の第一四半期、中国でのGDPの成長率は前年比約12%の伸びというから中国の経済成長はすさまじいものです。日本ブランド戦略研究所ではこの度、Car Brands 2010 in China調査を行いました。認知度、広告接触度、機能的価値、情緒的価値、購入意向、プレミアム意向や他者への推奨意向など様々な観点から行った中国自動車市場での車種別ブランド調査です。今回はこのCar Brands 2010 in Chinaの上位ブランドについて日本でのイメージを尋ねてみました。

「Car Brands 2010 in China」の詳細はこちらからご覧になれます。

車種(ブランド)の特徴を知っている

まずは認知度です。「車種(ブランド)の特徴を知っている」と回答した人が最も多かったのはレクサス、ベンツで共に64Pt。どちらも代表的な高級車ブランドですね。レクサスは最近アメリカで何かと話題になり耳にすることも多かったのではないでしょうか。続いてフェアレディZ(日産)で57Ptです。性能はもちろん特徴的なボディで世界的にも有名になりました。ブランド名が挙がる中で車種名であるフェアレディZの評価が高いのもうなずけます。ついでBMWの55Pt、アウディの42Ptと高級車が続きます。

一方、Car Brands 2010 in Chinaにおいて一番認知度が高かったのは高級官僚が乗る車の代名詞にもなっている、アウディの75Ptでした。次いでアテンザ(マツダ)の74Pt、ベンツ、BMW、アクセラ(マツダ)の71Ptと続きます。中国ではマツダの認知度が非常に高いことがわかります。

このブランド広告をよく見る

次にブランド広告の接触度について尋ねてみました。最も高かったのはレクサスで64Pt。顧客層のライフスタイルに合わせた雑誌や新聞に重きをおいた広告戦略をとるなど従来のトヨタブランドとは一線を画し、「別のブランドとして並列の関係に置く」トヨタのメディア戦略が効果を上げているようです。次いでBMWの35Pt、ベンツの23Pt、アウディの22Ptと続きます。

Car Brands 2010 in Chinaでは上位にアテンザ(マツダ、45Pt)、アコード(ホンダ、41Pt)、アウディ、CR-V(ホンダ)、アクセラ(マツダ、共に39Pt)などが並びました。認知度が高いブランドは広告接触度が高いことがわかります。

この自動車の機能・性能を評価している

続いては自動車の機能・性能を尋ねた機能的価値評価についてです。最も高かったのがレクサスで51Pt、ベンツ(43Pt)、BMW(42Pt)、フェアレディZ(日産、28Pt)と続きます。

Car Brands 2010 in ChinaではBMW(53Pt)、ベンツ(50Pt)、アウディ(48Pt)がトップを占め、続いてレクサス、CR-V(ホンダ、共に32Pt)、アテンザ(マツダ、29Pt)が並びました。ベンツ、BMWなどのドイツ車が日中双方で高く評価されているほか、アウディやCR-V(ホンダ)、アテンザ(マツダ)、ティアナ(日産)などは日本以上に中国で高く評価されていることがうかがえます。

この自動車は自分のセンスや価値観に合っていると思う

センスや価値観に合うかどうかの情緒的価値を尋ねたこの問いもトップはレクサスの36Ptとなりました。ただ、他の車とのポイント差はそれほど大きくなく、BMW(22Pt)、ベンツ(18Pt)、フェアレディZ(日産)、CR-V(ホンダ、共に17Pt)アコード(16Pt)と個人のセンスや価値観に即した質問だったためそれぞれに分散された結果となりました。

Car Brands 2010 in ChinaではBMW、アウディ(共に31Pt)、ベンツ(29Pt)に続きCR-V(ホンダ、23Pt)、アテンザ(マツダ、22Pt)などが上位に並びます。CR-V(ホンダ)、アテンザ(マツダ)は特に「都会的である」、「人気がある」などで高い評価となりました。

購入時に検討対象となり得る

最後に購入意向について聞いてみました。レクサスが40Pt、アコード(ホンダ)が27Pt、CR-V(ホンダ、20Pt)、BMW(18Pt)、アテンザ(マツダ、17Pt)と続きました。購入対象ということでイメージに実用性、価格の視点が加わってきますね。

Car Brands 2010 in Chinaでは1位がアテンザ(マツダ、34Pt)、CR-V(ホンダ、30Pt)、アウディ(28Pt)、ティアナ(日産、27Pt)、アコード(ホンダ、26Pt)、フェアレディZ(日産、25Pt)となりました。これらは「ゆとりがあれば検討したい」上位のベンツ(59 Pt)、BMW(55 Pt)、アウディ(54 Pt)、ボルボ(52Pt)、レクサス(51Pt)などに対し、実際の購入検討対象となっていることが強くうかがえます。

今回はCar Brands 2010 in Chinaの総合評価が高かった自動車ブランド・車種について見てみました。日本では認知度、広告接触度、機能的価値、情緒的価値、購入意向全ての点でレクサスの評価が最も高くなりましたが、Car Brands 2010 in Chinaでは2004年カーオブザイヤーを受賞したアテンザ(マツダ)が日本車の中で最も高い評価となりました。レクサスは日本では他店とは一味違う販売店の雰囲気、ドライブサポートやホテル、レストランの予約までオペレーターがしてくれるというオーナーズデスクや3年間の無料メンテナンスなどの付加価値で約束される1クラス上のステータスイメージが確立していますが、中国では他のメーカーがブランドイメージの点では先行しているようです。

調査概要

全国の20〜59歳男女のインターネットユーザーから回答を得た

サンプル数 100
調査期間 2010年4月16日~4月17日
調査内容 Car Brands 2010 in Chinaで評価の高かった自動車ブランド・車種についてのイメージ調査
調査対象 5つのイメージ項目(車種(ブランド)の特徴を知っている/この自動車のブランド広告をよく見る/この自動車の機能・性能を評価している/この自動車は自分のセンスや価値観に合っていると思う/購入時に検討対象となり得る)について10の自動車ブランド・車種(アテンザ(マツダ)/CR-V(ホンダ)/アクセラ(マツダ)/アコード(ホンダ)/レクサス/ティアナ(日産)/フェアレディZ(日産)/アウディ/BMW/ベンツ)の中から当てはまるものを複数回答式で回答を得た。

調査の詳細

「Car Brands 2010 in China」の詳細はこちらからご覧になれます。
https://japanbrand.jp/product/china-car

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