ユーザー評価はゆるやかな上昇傾向に
グラフで見るように、総合評価指標の「CCサイト評価指数」はゆるやかな上昇傾向にある。
要因として2つのことが考えられる。
一つは毎年の評価傾向に関わるものである。
モニターとなったユーザーは、一般のユーザーと同じく、前年と見比べて評価できる状況にはないので、その年の評価傾向に左右されるということが起こり得る。モニターは条件に合致する方からランダムに抽出しているが、たまたま辛い評価をするユーザーが多めに含まれると、その年の評価は低くでるということが起こる。
また、CSRや環境問題に関心が深い年は「CSR・環境への取り組み」の良し悪しに反応するユーザーが多くなるかもしれない。
こうした評価の特性は、個別企業ではなく全体的な傾向に関わるものである。
もう一つはリニューアルやコンテンツの充実に伴ってユーザー評価が上昇したものである。これは全体傾向というより、個別企業の動向に関わるものである。
2011年はトヨタ自動車、2012年はサントリーがリニューアルしたが、それぞれその年にスコアが大幅に上昇し、総合トップを取っている。
逆に、東日本大震災を受けて閲覧できる情報を大幅に制限した会社があったが、その会社のその年のCCサイト指数は大幅に下落している。これにはその年の特殊要因が影響したという見方もできる。
いずれの要因がどれだけ強く影響しているにせよ、当調査は「業界ごとに抽出した企業情報サイトユーザー」が、業界毎にモニターとして過去に閲覧経験のあるコンテンツを中心に評価するため、それぞれの業界における相対評価としては問題なく妥当な結果が得られる仕組みとなっている。
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