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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

企業情報サイト調査結果分析2005

企業情報サイト調査2005結果分析 第3回:企業ブランドへの効果

企業好感度への効果

企業好感度への効果

右の表は企業情報サイト(CCサイト)を見た人の企業好感度スコアのランキングである。表中で「効果」の項目は、企業情報サイトを見た人の企業好感度スコアと、見ていない人の企業好感度スコアの差で、企業情報サイトの企業好感度に対する効果を示している。

見た人の企業好感度は、キリンビールが63.0でトップとなった。同社の見ていない人の企業好感度は48.3で9位。企業情報サイトは企業好感度を14.7ポイント引き上げる効果があったと言える。

見た人の企業好感度2位は明治製菓で58.8、効果は8.1ポイントだった。続いて、アサヒビールが58.4、アサヒ飲料とトヨタ自動車が58.3となっている。

日清食品(見ていない人の企業好感度1位)や松下電器(同2位)、キヤノン(同4位)などのサイトを見る前から企業好感度の高い企業の場合は、企業情報サイトの企業好感度への効果は小さいか、マイナスとなっている。

企業情報サイトを見た人と見ていない人の企業好感度スコアの分布を下に示す(図1)。

企業情報サイトを見た人と見ていない人の企業好感度スコアの分布

ロイヤルティへの効果

ロイヤルティへの効果

右の表は企業情報サイトを見た人のロイヤルティ(個人で購入、仕事で取引、投資意向、就職・転職意向)合計のランキングである。表中の「効果」は、企業情報サイトを見た人と見ていない人のロイヤルティ合計の差で、企業情報サイトのロイヤルティに対する効果を示している。

見た人のロイヤルティ合計は、アサヒビールが104.2でトップとなった。同社の見ていない人のロイヤルティ合計は89.3で18位。企業情報サイトはロイヤルティを14.8ポイント引き上げる効果があったと言える。

見た人のロイヤルティ合計2位はシャープで103.5、効果は6.7ポイントだった。続いて、江崎グリコが102.8、トヨタ自動車が100.8となっている。

企業好感度と同じく、松下電器産業(見ていない人のロイヤルティ1位)やキヤノン(同2位)などのサイトを見る前からロイヤルティの高い企業の場合は、企業情報サイトのロイヤルティに対する効果は小さいか、マイナスとなっている。

企業情報サイトを見た人と見ていない人のロイヤルティ合計の分布を下に示す(図2)。

企業情報サイトを見た人と見ていない人のロイヤルティ合計の分布

企業情報サイトと企業ブランド

企業情報サイトと企業ブランド

アクセス経験、サイト好感度、再訪問意向、企業情報サイト指数の4指標と、サイトを見た人の企業好感度およびロイヤルティとの相関関係を調べてみると、右のような結果となった。

企業好感度、ロイヤルティ合計ともに「見た人」と4指標の相関係数のほうが、「見ていない人」と4指標の相関係数より正の相関が強い結果となった。

「見た人の企業好感度スコア」と最も強い正の相関関係があるのは、サイト好感度スコアで相関係数は0.9059。サイトの好感度が高ければ、企業に対する好感度も高い傾向にあると言えよう(図3参照)。

「見た人のロイヤルティ合計」と最も強い正の相関関係があるのは、再訪問意向スコアで相関係数は0.9060。サイトをまた見てみようという気持ちが強いほど、ロイヤルティ、中でも個人で購入したいという気持ちも強い傾向があると考えられる。

サイト好感度スコアとサイトを見た人の企業好感度スコアの分布
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