【図1】「IR」コンテンツ評価 ランキング
IRコンテンツで高い評価を得た企業の顔ぶれは他のコンテンツの上位とはやや異なる。高い評価を得たのはオリンパス、トヨタ、新日鉄などである。
上位企業はどのような点が評価されたか
【図2】「IR」の良かった点
上位企業が評価された点は「業績が理解しやすい」、「内容が充実している」などの評価項目である。しかし、いずれの企業も「企業の将来性が伝わる」点での評価は低い。
「IR」はどうあるべきか
多くの企業で、IRコンテンツは過去の業績情報のアーカイブとなっている。
しかし、投資家の重要な投資判断材料は企業の将来性ではなかろうか。残念ながら、この点をうまく訴求できている企業は今のところないようである。
IRの開示情報が保守的にならざるを得ないのはやむを得ない側面があるが、IRコンテンツを通してどのように企業の将来性を理解してもらうか、あるいはIRだけでなく他の企業情報コンテンツを含めた全体として訴求するのか、今後各企業が取り組むべき重要な課題が残されている。
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