暑い日が続く夏は、冷たいものに手が伸びがちです。一方で、汗をかきながら辛い料理を楽しみたくなるという人もいるのではないでしょうか。近年は定番のカレーや担々麺に加え、麻辣湯や火鍋なども人気を集めており、辛いメニューの選択肢は広がっています。今回は東京都在住の20~69歳男女を対象に、夏に食べたくなる辛いメニューやその理由、提供するチェーン店の認知・利用状況について尋ねました。
下図は夏になると、普段より辛い料理や辛いメニューが食べたくなるかどうか尋ねた結果です(【図1】)。

50代までの各世代で「食べたくなる(よく+時々)」が半数を超えています。30代では6割を超え、40、50代でも6割近くに上りました。特に30代では「よく食べたくなる」と答えた人も3割を超え、夏に辛いメニューを求める傾向がほかの世代よりも強く見られました。
夏に食べたくなる辛いメニューは?
それでは、辛いものが食べたくなったとき思い浮かぶメニューはどのようなものでしょうか。下図は夏になると辛いメニューが「食べたくなる」と答えた人に、思い浮かぶメニューについて答えてもらい、男女別に示した結果です(【図2】)。

カレー、麻婆豆腐、キムチ料理は性別を問わず幅広い支持を集めており、夏に食べたい辛いメニューの定番となっていることがうかがえます。特にカレーは男女ともに高い支持を得ました。
また、担々麺や火鍋、韓国チゲ・スンドゥブ、タイ料理は女性が男性を、激辛ラーメンは男性が女性を大きく上回るなど男女の嗜好の違いもうかがえます。女性は男性と比べ本格的なアジア系の辛いメニューへの関心が高く、男性は刺激の強い辛さを好む傾向が強いのかもしれません。
ではここで、いま話題の麻辣湯(マーラータン)について、どのような性別年代に好まれているかを見てみましょう【図3】。

最も数値が高かったのは30代女性、次いで20代女性、50代男性でした。50代男性も4割程度の数値が出ていますが、傾向としては若い女性の支持が高いようです。
辛いメニューを求める理由
それではなぜ、夏になると辛いメニューが食べたくなるのでしょうか?下図はその理由について尋ねた結果です(【図4】)。

「刺激があって気分転換になるから」「汗をかいて気分をすっきりさせたいから」「食欲が落ちる時期でも食べやすいから」といった理由で食べたくなるという人が多いようです。辛いメニューには、夏バテしやすい時期でも食事を楽しみたいというニーズがあることがうかがえます。
男女別にみると、女性は男性と比べ「刺激があって気分転換になるから」の数値が高く、単に辛いものが好きというだけでなく、リフレッシュや気分転換を目的に辛いメニューを選ぶ傾向がみられました。また「SNSやメディアで見て食べたくなるから」も女性の数値が高く、特に若い女性にとっては、トレンド、話題性も食べたい気持ちにつながっていることがうかがえます【図5】。

辛いメニューはどこで楽しむ?主要チェーン店の認知・利用状況
ここまで、夏に辛いものを求める背景やメニューの傾向を見てきました。では、実際にどういった店舗で辛いメニューを楽しんでいるのでしょうか。ここからは、辛いメニューを提供する主要チェーン店の認知状況や利用経験について見ていきましょう。下図は辛いメニューを提供するチェーン店10店舗の認知・利用状況を示したものです(【図6】)。

カレーハウスCoCo壱番屋が認知率93.1%、利用経験率62.8%と他店を大きく上回りました。
辛いものを食べたいときに思い浮かぶメニュー(【図2】)でも、カレーは属性を問わず幅広い支持を集めており、人気の高さがチェーン店の利用状況にも表れていると言えそうです。
次いで蒙古タンメン中本が認知率69.1%、利用経験率27.5%と、高い認知度を獲得しました。利用経験率もカレーハウスCoCo壱番屋とは差があるものの27.5%と高く、辛いメニューを好む層から強い支持を集めていることがうかがえます。
近年人気が高まる麻辣湯については七宝麻辣湯がおよそ3割、楊國福マーラータンがおよそ2割の認知率となりました。
辛いメニュー店のイメージ
では、それぞれのチェーン店はどのようなイメージを持たれているのでしょうか。下図は、各チェーン店の利用者に、店舗の印象を尋ねた結果です(【図7】)。

カレーハウスCoCo壱番屋は「おいしい」(31.8%)、「好きな辛さが選べる」(27.9%)、「一人でも利用しやすい」(31.8%)が10店舗の中でも高く、利用しやすさと辛さを調整できる点が魅力として認識されていることが分かりました。
一方、蒙古タンメン中本や七宝麻辣湯、楊國福マーラータンは「本格的である」が高く、本格派のチェーン店として認識されているようです。特に蒙古タンメン中本は「おいしい」でも高い評価を集めており、本格的な辛さとおいしさを兼ね備えたブランドとして定着していることがうかがえます。
夏に食べたくなる辛いメニューや、お気に入りのお店について
最後に辛いメニューについて、寄せられたコメントの一部を紹介します(【図8】)。

今回の調査では、カレー、麻婆豆腐、キムチ料理といった定番メニューが属性を問わず支持を集める一方で、麻辣湯や火鍋など新たな辛いメニューにも関心が広がっていることが分かりました。また、辛いメニューは辛さそのもののおいしさだけでなく、食欲増進や気分転換、リフレッシュにつながる存在として親しまれているようです。
まだまだ暑さが続く季節、自分好みの辛いメニューを探してみてはいかがでしょうか。
調査概要
東京都在住の20~69歳 男女のインターネットユーザーから回答を得た。
| サンプル数 | 320 |
|---|---|
| 調査実施日 | 2026年8月12日 |
| 調査方法・内容 | 夏の食事について、1. 夏になると、普段より辛い料理や辛いメニューが食べたくなるかについて(よく食べたくなる/時々食べたくなる/あまり食べたくならない/まったく食べたくならない)の4段階にて、2. 「辛いものを食べたい」と思ったときに、思い浮かぶメニューについて(カレー(欧風カレー、インドカレー、スープカレーなど)/麻婆豆腐/担々麺/麻辣湯(マーラータン)/火鍋/激辛ラーメン/韓国チゲ・スンドゥブ/キムチ料理(キムチ鍋、豚キムチなど)/タイ料理(トムヤムクン、グリーンカレーなど)/その他)より複数回答にて、3. 夏に辛いメニューを食べたくなる理由について、(汗をかいて気分をすっきりさせたいから/食欲が落ちる時期でも食べやすいから/刺激があって気分転換になるから/暑い時こそ熱いものを食べたいから/疲労回復につながる気がするから/ストレス発散になるから/汗をかくことで美容によい気がするから/SNSやメディアで見て食べたくなるから/SNSに投稿したい・話題にしたいから/その他)より複数回答にて、4.次の店舗(カレーハウスCoCo壱番屋/日乃屋カレー/マイカリー食堂/陳麻婆豆腐/火鍋 小肥羊/東京純豆腐/韓美膳/七宝麻辣湯/楊國福マーラータン/蒙古タンメン中本)についてそれぞれ、当てはまるものを(よく利用する/たまに利用する/以前は利用していたが、現在は利用していない/知っているが利用したことはない/知らない)の5段階にて、5.4.で利用したことがあると答えた店舗について、当てはまるものを(おいしい/本格的である/好きな辛さが選べる/コストパフォーマンスが高い/ボリュームがある/健康的な印象がある/居心地がよい/一人でも利用しやすい/話題性がある/また行きたい/あてはまるものはない)より複数回答にて、6. 夏に食べたくなる辛いメニューや、お気に入りの辛いメニュー店について、またその理由などを自由回答にて、回答を得た。 |
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