「食品・水産」はほぼすべての企業が平均を上回る
グラフ(図表1)は総合評価をあらわす「CCサイト指数」の分布状況を業種別に示したものである。
一つひとつのプロットが一つの企業に対応している。
グラフ中の横線は全社(252社)平均の位置を示す。本年は平均が83.7Pt(ポイント)というスコアであったことが示されている。
食品業界は全体的にスコアが高い。また、1社を除くすべての企業が全体平均を上回っている。ただし、上は110Pから下は80Ptまでずいぶん幅がある。化学・繊維も高評価の企業がいる一方、平均を大きく下回る企業があり、上下差は食品・水産よりさらに大きい。機械・輸送用機器も上下差が激しい業界である。
これに対して、電気・ガス・石油製品や情報通信、サービス、金融・保険は全社平均を下回る企業が多い。とりわけサービスは全社が50~80Ptの間にあり、全社平均を下回った。
電気・ガス・石油製品もほぼ平均に近い位置に数社あるが、いずれも全社平均を下回った。
多くの企業が全社平均を上回るような業界は、優れたリーディング企業があり、それをベンチマークとして業界全体の水準が底上げされる傾向が見られる。また、異業種の優れた企業情報サイトを積極的に研究して、優れた点を取り入れようとしている。
一方、多くの企業が平均以下であるような業界は、Webサイトの良し悪しという以前に、企業広報に何らかの問題を抱える企業が少なくないように思われる。また、業界横並びの中で、異業種を参考にしようとする意欲に乏しいことが懸念される。
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