子供の頃、おやつの時間がとても待ち遠しく、遠足ともなると前日にお菓子を買いに行くのが当日よりも楽しみだったなんてことがあった思い出があります。学生時代、部活の後に自動販売機で飲料を選ぶ自分がちょっぴり大人っぽく感じたこともあります。こういったお菓子や飲料は子供にとってとても大切なもので大人になってからも懐かしく感じることがありますね。今回は復活してほしいもの第二段、お菓子と飲料についてたずねました。
他を大きく離しての1位は1980年代に発売された「白樺の小枝」(森永)です。「小枝」は小枝の形をしたクランチチョコレートです。「白樺の小枝」はそのホワイトチョコレートバージョンです。その後、冬季などに出回ったこともありますが現在は入手できないようです。ホワイトチョコレートのミルキーな口溶けとナッツの香ばしさ、程よい食感についつい手が伸びるお菓子でした。
2位はロッテの板チョコ「V.I.P」です。元祖プレミアムチョコレートとして1988年に発売されました。それまで難しいとされていた生クリームとチョコレートの融合に世界で初めて成功したそうです。生クリーム、半生、スーパー生クリームなどの種類がありました。当時、工藤静香さんがお姫様を演じたCMには「チョコレートも生感覚・ハイテク時代」のテロップが流れました。1980年代より使われだした「ハイテク」は先端性をよく表している言葉で当時まさに最先端の技術で作った画期的な商品であったことがわかります。
3位は雪印乳業(現:雪印メグミルク)のアイスクリームの「宝石箱」です。1978年に発売されました。黒い箱の中のバニラアイスには赤、黄色、緑のキラキラ光る氷の粒が散りばめられていました。これまでのアイスにはない高級感に子供時代、憧れていた人も多いのではないでしょうか。
4位は不二家の渦巻き模様のソフトキャンディ「ノースキャロライナ」です。1968年に発売されました。当時、「社長がアメリカ・アパラチア山脈(ノースキャロライナ州)で古木の切り株を目にし、その大きくりっぱな年輪に感銘を受けたことをきっかけに名付けられた」そうです。渦巻き模様のキャンディーが入った袋はとてもポップなデザインで思わず手に取りたくなる商品でした。
5位は1980年頃に味の素ゼネラルフーヅから発売された弾けるキャンディー「ドンパッチ」です。オレンジやコーラ味のザラメのような小さなキャンディーの粒に炭酸が入っており、口に入れるとパチパチと弾けます。当時「食べ過ぎるとお腹が破裂する」という都市伝説が生まれ話題になりました。老婆心ながらあくまでも都市伝説ということですので悪しからず。
6位は1979年に発売された結び目のような形状のチョコレート「マリブのさざ波」(ロッテ)です。茶色とカーキの2色使いのモダンなパッケージに大人の雰囲気が漂っていました。現にブランデー味のものもありました(こちらは緑が主体にブランデーの瓶が描いてありました)。現在は同じくロッテからガーナリップルという似た形をしたチョコレートが販売されています。
以下、金色の箱に「香水の誘惑」のコピーが印象的だったロッテの香水ガム「Eve」、魚の形をしたチョコレートスナック「さかなかな?!」(ハウス食品)と続きました。
続いては復活してほしい飲料(ソフトドリンク)です。
もっとも高かったのは1980年代後半に発売されていた紅茶「TESS」(サントリー)です。当時、沢口靖子さんとダウンタウンのお2人がCMで共演しています。当時の映像を見ると20年以上前のことになりますが、3人ともあまり変わっていないのには驚きです。
僅差で続いたのは第5世代飲料の冠がついた柑橘系炭酸飲料「オフサイド」(キリン)です。1980年代半ばに発売されていました。クイズ形式で写真が2,3出て回答らしきものが出されたあと「オフサイドできます」または「オフサイドできません」と流れるものなど、CMはなんともシュールでした。
3位はTESSよりも後の1990年代前半に発売されたサントリーの紅茶Pekoe(サントリー)です。外国人の2人の少女がイギリスの早口言葉を元にした“Peter paid the piper~.”と歌い、最後のフレーズ“ Pekoe!”で両手と片足をちょこんと上げる可愛いCMが印象的でした。
4位は1990年代半ばにもともと無糖茶飲料ブランドだった「茶流彩彩」から「煎茶」「麦茶」用ブランドとして独立した「清流茶房」(日本コカ・コーラ)です。「清流茶房」とは厳選した茶葉と磨かれたおいしい水とでつくった製品という意味だそうです。CMで流れていた「清流茶房~♪」という爽やかなフレーズが耳に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。その後「なごみ」「まろ茶」などを経て現在緑茶は「綾鷹」ブランドになっています。
5位はアサヒのチャティーです。1990年代半ばに発売されていました。ウエイトレスの格好をした常盤貴子さんの「なにかと美味しい、何かと美味しい」というCMのフレーズには「食事にも合う無糖紅茶」がうまく表現されていました。ヒンディー語の文字デーヴァナーガリーを連想させる字体で缶に大きく描かれた「Chatea」のロゴを覚えていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
6位は1991年に発売された熱血飲料(サントリー)です。持久力をアップさせ、ダイエット効果もあるオクタコサノールを含む清涼飲料水です。白地の缶に赤い稲妻模様と「熱血飲料」の紺青の文字は印象的でした。唐沢寿明さん演じる悪と戦うヒーロー熱血キッドのCMでも有名になりました。
次いで松田聖子さんがCMをしていたアルミパウチパックに入った果実飲料「カプリソーネ」(江崎グリコ)、「大豆の栄養分(大豆イソフラボン)を手軽に摂取できる」国民健康飲料「大豆のススメ」(日本コカ・コーラ)が続きました。
当時流行したお菓子は食感や形状などユニークなものも多かったですね。一方飲料はお菓子に較べてCMやパッケージに強い印象が残るように思います。また子供にとって大人の雰囲気が漂うものは憧れとして強く印象に残るということも言えるかもしれません。人気のあったものは期間限定などで復刻されることもあり、懐かしいものをまた口にできる機会もあるかもしれませんね。
調査概要
全国35歳以上男女のインターネットユーザーから回答を得た
サンプル数 | 100 |
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調査期間 | 2013年3月19日~3月20日 |
調査方法・内容 | 復活してほしいお菓子(「白樺の小枝 (森永製菓)」/「Eve(イヴ) (ロッテ)」/「ドンパッチ(味の素ゼネラルフーヅ)」/「マイレコード (明治製菓 現:明治)」/「マリブのさざ波 (ロッテ)」/「マリンバ (江崎グリコ)」/「宝石箱 (雪印乳業 現:雪印メグミルク)」/「さかなかな?! (ハウス食品)」/「V.I.P (ロッテ)」/「ノースキャロライナ (不二家)」)、復活してほしい飲料(「オフサイド (キリンビバレッジ)」/「維力 (ポッカ 現:ポッカサッポロフード&ビバレッジ)」/「カプリソーネ(江崎グリコ)」/「TESS (サントリー)」/「熱血飲料 (サントリー)」/「清流茶房 (日本コカ・コーラ)」/「チャティー (アサヒビール飲料 現:アサヒ飲料)」/「Chassé (シャッセ)(キリンビバレッジ)」/「大豆のススメ (日本コカ・コーラ)」/「Pekoe (サントリー)」)についてそれぞれ選んでもらい(複数可)回答を得た。 |