閲覧効果を上げるには比較的ハードルが高い業界
「食品・水産」業界には企業情報サイトが充実した企業が揃っている。
CCサイト指数の業界平均は81.6ポイントと、全体平均の66.4ポイントを大きく上回っている(図1)。
そのため当業界の上位は全体でも上位にランクされる。(ランキングはこちら)
中でもビールメーカーを始めとする飲料メーカーは上位で、総合1位のサントリーを筆頭に、17位のキリンビール、19位のアサヒビールと、いずれも上位グループを構成している。
中でもサントリーはすべてのコンテンツが10位以内に入り、安定した評価を獲得した。キリンビールは3つのコンテンツが40位以下、アサヒビールは2つのコンテンツが70位以下と、コンテンツによって評価が安定せず、全体の順位は10位以内には届かなかった。このように、10位以内に入るためには、すべてのコンテンツで安定したスコアを挙げることが重要である。
次に、閲覧効果について検討したい。
この業界は認知度が高く閲覧前の企業信頼度が高い企業が多い。企業信頼度の全体平均は71ポイントだが業種平均は97ポイントと、閲覧前の企業信頼度は全体平均を大きく上回っている(図2)。
しかし、閲覧効果に関しては、第3回で触れたように閲覧前の企業信頼度が高いと閲覧後にスコアが上がりにくい傾向がある。閲覧後のスコアは全体平均がプラス9ポイントだったのに対し、業種平均はプラス3ポイントにとどまった(注)。
飲料各社は食品・水産業界の中でも特に閲覧前の信頼度が高く、サントリーとキリンビールがほぼ同じで117ポイントと115ポイント、アサヒビールが111だった。閲覧後にはサントリーが118ポイントとわずかながら上昇したのに対し、キリンビールは114ポイントと1ポイント低下してしまった。アサヒビールは3ポイント上昇で114ポイントとなり、閲覧後の企業信頼度はサントリーが他の2社をやや上回りキリンビールとアサヒビールが並ぶ結果となった。
アサヒビールのCCサイト指数はキリンビールをやや下回ったが、閲覧後にはキリンビールと同程度の信頼感をユーザーに与えたようで、閲覧効果はむしろキリンビールより高かったことが伺える。
注:食品・水産業界は閲覧前97、閲覧後101だが小数点の関係でプラス3となる。
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