各社の取り組みを反映するユーザー評価の動向
グラフは総合評価であるCCサイト指数の分布状況を昨年と対比して示したものである(図1)。
横軸はスコアを10ポイント刻みに区切ったもので、縦軸はそれぞれの幅に該当する企業数を示したヒストグラムである。
2009年、2010年のいずれも最頻値の位置は70~80ポイントにある。また、全社平均は2009年が67.9ポイント、2010年が66.4ポイントとわずかながら下落した。更に、70ポイント以上の企業数は2009年には129社あったが、2010年には111社へと減少した。
このように、上位企業ではスコアが下がる企業が多かったが、一方でスコアが極端に低い企業が減ったため全体的には横ばいに近かったといえるが、全体的には各社の活動は必ずしも活発ではなくそれがユーザー評価に反映されたものと考えられる。
ウェブサイトはリニューアルしてから時間が経つにつれ評価が下がる傾向にある。過去に高評価を得たからといって改善を怠るとすぐにスコアの低下に結びついてしまうことに注意する必要がある。
スコア伸び悩みの背景には広告予算全体の圧縮のあおりでウェブ関連予算も削減されたことがあると考えられる。
しかし、本コラム第3回で取り上げる閲覧効果がマイナスになる事態だけは避けなければならない。第1回で見たように、企業ウェブサイトに対する基本的な信頼感がユーザーからのアクセスのベースになっているので、それを裏切らないように努めることが重要である。
注:スコア算出の方法はこちらのページをご覧ください。
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