お菓子や飲料、テレビ番組などヒットするものはその時代を反映して作られているものが多く、時間が経ってそれらを通して当時を懐かしむ人は少なくないと思います。純粋にもう一度口にしたい、面白かったのでもう一度見たい、あのどきどきした感覚をもう一度味わいたい、そういった人もいらっしゃるでしょう。今回は復活、続編、リメイクを希望するものシリーズ続編としていくつかの選択肢の中から選んでもらいました。
復活させてほしいお菓子
最近店頭でみかけることのなくなったお菓子について聞いてみました。1位となったのは1988年に発売された森永製菓の「ぬ~ぼ~」です。パリっとしたモナカ生地にエアインチョコが挟まったものです。黄色いふわっとしたキャラクターのぬ~ぼ~は開発当初から、テレビCMのほか絵本やビデオソフト、またミュージカルの主人公としても活躍したそうです。販売が終了した今もキャラクター「ぬ~ぼ~」は「のんびり、ゆっくり、心にゆとり」をコンセプトにWebサイト、グッズなどで展開されています。そういったことからか現在の人気が高いのでしょう。とても高い支持を受けました。
2位は明治(当時は明治製菓)が1980年代後半に販売したチョコレートスナック「すぎのこ村」です。短い棒状のビスケットにアーモンドが散りばめられたチョコがかかっていました。3位はグリコのスカイミントです。ミント味のソフトキャンディで白い丸いキャンディが並んだ青い紙箱が印象的でした。バスでの遠足には必ず持って行ったという方もいらっしゃるかもしれません。
4位は1982年に発売された甘納豆が入った抹茶チョコレート、ロッテの「古都の四季」です。当時ロッテでは他にも「マリブのさざ波」や「霧の浮舟」など風情あるネーミングのチョコレート菓子が続けて発売されていましたね。5位は2010年発売と記憶に新しいカルビー「うま辛ポテト ヒ~ハー!!」です。お笑いコンビのブラックマヨネーズさんがCMされていたことで話題になりました。もともと東北、関東など地域限定での発売でもありレアな商品となっていたようです。6位には1978年より10年以上発売され続けたレモン風味が特徴のロッテ クイッククエンチガムが入りました。スポーツをしている人の黒抜きにレモンのイラストがパッケージを飾っていました。2012年にはアイスやキャンディ、グミなどと共に復刻版も発売されました。
復活させてほしい飲料
続いては飲料です。1位は2002年に発売開始されたキリンビバレッジのアミノサプリです。『秘密戦隊ゴレンジャー』を思わせる『麒麟戦隊 アミノンジャー』の「自分を救え。」をキャッチコピーにしたCMを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。パッケージは白地に赤い人型イラストがポイントの白いドリンクでした。現在はアセロラ果汁を使用した赤いドリンク「キリンアミノサプリC」がパッケージもシックに販売されています。
2位は大塚製薬の「ポカリスエットステビア」です。ステビアの葉から抽出した天然甘味料を使用した低カロリーの商品でした。青ではなく水色パッケージの「ポカリ」と言えば思い出す方も多いかもしれません。2007年に販売は終了しており2013年に発売された明るいブルーパッケージの「ポカリスエット イオンウォーター」とは異なります。
3位は1996年に発売されたキリンビバレッジの「天然育ち」です。着色料は使用せず天然水で仕上げた果汁30%の炭酸飲料で自然・健康志向の消費者をターゲットにした商品でした。TVCMには女性デュオPUFFYが起用されましたね。今回はこれらの3飲料に支持が集まりました。
続編またはリメイクを希望するテレビドラマ
次いで続編またはリメイクしてほしいテレビドラマです。1位はフジテレビの「踊る大捜査線」です。織田裕二さん演じる青島俊作巡査部長が主人公の警察ドラマです。シリアスなストーリーにコメディが散りばめられ見ている人を夢中にさせるドラマでした。1997年のテレビ放送よりスペシャルドラマ、映画、スピンオフ映画など15年に渡り展開されてきました。2012年の映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」はシリーズ最終作とされていますが、是非また続編を期待したいですね。
2位は2013年にTBSで放送された「半沢直樹」です。元銀行員でもある人気小説家池井戸潤さんの作品のドラマ化です。主演堺雅人さん演じる半沢直樹が銀行内部の不正に立ち向かう経済ドラマで最終回の視聴率は42.2%をたたき出しました。堺雅人さんの決めゼリフ「やられたらやり返す、倍返しだ!」は子供たちも真似をする社会現象になりましたね。最終回では宿敵大和田常務の不正を暴き、見事に100倍返ししたはずでしたが、最大の黒幕頭取から出向を言い渡されます。何か納得できないラストに続編を望む声も大きいようです。
3位は同じくTBSで放送された「JIN-仁-」です。原作は「スーパージャンプ」に連載された村上もとかさんの漫画です。現代の医師が幕末にタイムスリップし、過去の歴史を変えることに苦悩しながらも近代医療をもって人々を救っていく医療ドラマです。第一期は2009年、続編は2011年に放送されました。この続編は完結編ということですが、なんらかの形でまた見たいですね。続いて10%に満たなかったもののリーガルハイ(フジテレビ)、必殺仕事人(朝日放送/テレビ朝日)、トリック(テレビ朝日)が同率9%で並びました。
復活させてほしいバラエティ番組
復活させてほしいバラエティ番組はどうでしょうか。最も支持を集めたのは1979年から1992年までTBS系列で放送されていた関口宏さんが司会の「クイズ100人に聞きました」です。一般人100人に対して行ったアンケート結果を設問とし2組(1組5人チーム)の解答者が1人ずつ前に出て正解を競います。答えてから結果がわかるまでのタイミングでおこる観客の掛け声「あるあるある」を覚えている方がいらっしゃるかもしれませんね。
2位はフジテレビ系列で放送された「森田一義アワー 笑っていいとも!」です。毎日日替わりで大物ゲストが司会のタモリさんとトークを繰り広げるテレフォンショッキングのコーナーや数々のお笑い芸人を全国区にした多くのコーナーがありました。旬のタレントさんがレギュラーやゲストとして出演し、まさに国民的なバラエティ番組でした。2014年、実に32年に渡って平日のお昼を生放送で沸かせていた番組に終止符が打たれました。多くの人が復活を望んでいるようです。
3位に関口宏さん司会の世界の動物に関するクイズ番組「わくわく動物ランド」(TBS系列)、4位にはタモリさん司会の投稿と若手芸人のコーナーなどならなるバラエティ番組「ボキャブラ天国」(フジテレビ系列)とウッチャンナンチャンの内村光良さん司会の「内村プロデュース」(テレビ朝日系列)が10%の支持を得て並びました。クイズ番組は安定した人気があるようです。またお笑い番組では若手芸人の登竜門となった番組に支持が集まりました。
続編またはリメイクを希望するテレビアニメ
最後はテレビアニメです。1位は1969年に初めてフジテレビ系列で放送されたフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの小説・漫画を日本でアニメーション化した「ムーミン」です。カバに似た風貌の妖精ムーミントロールの物語です。2015年2月にはヤンソン生誕100周年を記念し、母国フィンランドで制作された長編劇場アニメーション「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」が公開されることもあり、また耳にする機会も増えるかもしれません。
3位は雁屋哲さん原作、花咲アキラさん作画の漫画「美味しんぼ」です。1988年から1992年まで日本テレビ系列で放映されました。新聞社でグルメ企画を担当する息子山岡士郎と父親であり最大のライバルでもある芸術家にして希代の美食家海原雄山との料理対決が盛り上がりました。食文化普及にも貢献した大人が楽しめるアニメ番組です。
4位は高橋留美子さんの漫画を原作としたアニメ「うる星やつら」(フジテレビ系列)です。浮気者の諸星あたると、彼を一途に愛する宇宙人・ラムのラブコメディ、ギャグ漫画です。豹柄ビキニの主人公の上品とは言えない言動やきわどいシーンに当時のPTAからの苦情もあったようですね。その分インパクトも大きかったのでしょう。1981年から1986年と放送からかなりの時間が経っていますが10%を超える方から回答が集まりました。
調査概要
全国20歳以上男女のインターネットユーザーから回答を得た
サンプル数 | 100 |
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調査期間 | 2015年1月8日~1月9日 |
調査方法・内容 | 復活、続編、リメイクを希望するものをお菓子(つくんこ/ぬ~ぼ~/ハンコください/スカイミント/クイッククエンチガム/古都の四季/いも作くん/すぎのこ村/うま辛ポテト ヒ~ハー!! ほか)、飲料(ごめんね/ポカリスエットステビア/アミノサプリ/ポストウォーター/EAU+(オープラス)/天然育ち/Jウォーター ほか)、テレビドラマ(踊る大捜査線/ロングバケーション/リーガルハイ/半沢直樹/JIN -仁-/熱中時代/あぶない刑事/必殺仕事人/西部警察/トリック)、バラエティ番組(クイズ100人に聞きました/わくわく動物ランド/笑っていいとも! /平成教育委員会/ボキャブラ天国/内村プロデュース/お笑いマンガ道場/マジカル頭脳パワー!!/クイズ日本人の質問 ほか)、テレビアニメ(ムーミン/うる星やつら/鉄人28号/キン肉マン/キャッツ・アイ/美味しんぼ/YAWARA! /まんが日本昔ばなし/魔法のプリンセス ミンキーモモ/ふしぎの海のナディア)についてそれぞれ複数回答式で回答を得た。 |