ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

Web Equity調査結果分析2014

第7回:ケーススタディ(2)ネットスーパー

ネットスーパーは実店舗をベースとした業態である。

そのため、単なるオンラインショッピングとは異なり、実店舗やそれを支える配送網などのロジスティックスの影響によって消費者に対するサービスの質が大きく左右される。

セブン&アイ・ホールディングスのオムニチャネルもこの点を入念に検討した上で展開されており、その結果、他の流通グループに一歩先んじたものとなっているようである。

カート投入者数とカート投入率,イトーヨーカドー 312千人47%,西友238千人30%,イオン167千人35%

【図1】各社のカート投入者数と来店客数に占めるカート投入者数の割合

図表はネットスーパー3社のカート投入者数、来訪者に占めるカート投入者の割合を示したものである。同グループのイトーヨーカドーのネットスーパーが競合他社を大きく上回る実績を残していることがわかる。

背景には注文から配送までの時間の短さ、配送時間帯の選択肢の多さなどの仕組みが消費者の利便性につながるように設計されていることがあると考えられる。

もちろん、ネットスーパーサイトとしての利便性も優れている。

買い物の利便性を高め、入力負荷を下げるため、細かな改善が積み重ねられている。日常的な買い物の手段として、小さな利便性向上の積み重ねが最終的に大きな結果を生んでいるのではないかと考えられる。

流通業だけでなく多くの業態はネットの世界だけでは完結できない。よりリアル世界との関わりが大きくなるに従い、Webサイトを巡る施策も企業のさまざまな機能を横断した総合的なものが重要になる。それに伴い、Webサイトに携わる方にもより一層の統合的な調整能力が求められるようになると考えられる。

参考

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