ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

Web Equity調査結果分析2011

第4回:購入率を左右する再訪問意向

ウェブサイトにおける4つの効果のうち、好感効果はウェブサイトがユーザーに好感されたかどうかに関わる効果のことをいう。

好感効果はそのまま企業やブランドに対する好感度の向上に結びつくものと考えられる。これが、ひいては購入率を左右する要因となることが期待される。

好感効果に関わる項目は、サイトイメージやユーザビリティ評価など多岐に渡るが、中でも最も端的にサイト好感度を表わすものとして再訪問意向率がある。これは、再訪問意向をユーザーに尋ね、意向がある人の割合によって把握することができる。

これを、サイトユーザーの購入率との関連性で見ると、ゆるやかな相関関係が観察される(図1)。

再訪問意向率と購入検討率にはゆるやかな正の相関がみられる。決定係数は0.5874である。

【図1】再訪問意向率と購入率の関係(2010年)

注:グラフのプロットには金融業界を含まない。

これには、ウェブコンテンツそのものが好感され購買意欲を刺激したということと、前回までに見たように、サイト利用率は訪問頻度によって左右されるが、さらに訪問頻度は再訪問意向によって左右されることが理由として考えられる。

したがって、再訪問意向の水準は企業ウェブサイト担当者にとって重要な管理指標となるべきである。

実際の再訪問意向率のトレンドを見て見ると、着実な上昇トレンドを描いていることがわかる。これは、企業ウェブサイトの充実度ないし利便性の着実な向上を反映しているものと考えられる。

また、図では示していないが、再訪問意向は企業によって大きな差がある。

常に競合他社との関係で状況を把握し、競合他社を上回る水準を維持できるようにすれば、少なくともウェブサイトでは競合を上回るマーケティング成果が期待できるはずである。

2007年58.3%、2008年63.4%、2009年64.3%、2010年65.8%、2011年67.0%

【図2】再訪問意向率の動向(2007-2011年)

参考

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