ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

企業情報サイト調査結果分析2014

第2回:属性別に見た企業情報サイトの位置付け

若年層ほど新聞より企業Webサイトを選択

回答者の割合、複数回答、20代/30代、40代、50歳以上、東京圏、大阪圏、その他地域の順に新聞59.6%,61.4%,67.0%,63.9%,62.0%,64.0%,企業Webサイト66.7%,62.9%,58.6%,66.2%,60.8%,56.5%

【図1】属性別 企業情報の信頼する情報源(2014年)

図1は前回の「企業情報について、あなたが信頼できると思う情報源をお答えください(複数回答)。」という質問に対して、新聞と企業Webサイトを選択した回答者の割合を年代別と居住地域別に示したものである。

地域別では東京圏において企業Webサイトが新聞を上回っている。逆に、東京圏、大阪圏以外のその他の地域では逆に新聞が企業Webサイトを大きく上回る。これらは各地域の年代構成にも影響されているであろうと思われる。

そこで、年代別に見ると20代・30代で企業Webサイトを選択した人の割合が新聞を選択した人の割合を上回っている。40代でも企業Webサイトが新聞をやや上回っている。50歳以上ではさすがに新聞が企業Webサイトをかなり上回っており、世代と媒体の結びつきを窺わせる結果となっている。

さて、このような世代別の傾向が今後も続くと、やがて全体としても企業Webサイトが新聞を上回る状況が訪れることが容易に想像される。ただし、20代・30代といえども新聞を選択する人の割合は決して低いわけではない。したがって、変化のスピードは必ずしも急速であるとは限らない。

しかし、たとえ緩慢なスピードであっても状況は着実に変化すると思われる。問題は、このような変化を企業が先取りできるかどうかである。企業経営は社会状況の変化の方向性に注意を払って行われるべきということは一般論としては当然だが、実際には企業内でもとりわけ経営者の過去の体験や現在の状況にも大きく影響されがちである。現在は多くの企業、とりわけ大企業内においてはいわば新聞世代が主要な勢力となっており、新聞の影響力は個人的体験であると同時に強い共有体験ともなっている。そのため、Webサイト重視が企業経営レベルで実現されるまでにはいま少し年月が必要であるように思われる。

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