ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

企業情報サイト調査結果分析2011

第5回: コンテンツ別スコアの分布状況

表現の自由度が大きいコンテンツはスコアのばらつきも大きい

調査対象の全251社の結果をプロットすると、興味深い事実がわかる(グラフ参照)。

会社案内(平均68,最高107,最低6,標準偏差17)、ニュースリリース(平均63,最高97,最低12,標準偏差17)、技術・品質・安全(平均54,最高113,最低-1,標準偏差19)、CSR・環境(平均76,最高119,最低-42,標準偏差23)、IR(平均74,最高105,最低-27,標準偏差19)、ビジョン・理念(平均67,最高107,最低-49,標準偏差21)

【図1】251社のコンテンツ別スコア 分布状況

最も平均値が高いのは「CSR・環境情報」だが、きわめて評価が高い企業がある一方、その正反対の評価の企業も存在する。スコアは全体的に上下に大きくばらついている。

対照的に、ニュースリリースは最大値と最小値の差、およびその間でのスコアのばらつきが比較的小さい。

このような違いが生まれる背景には、CSR・環境情報、特に環境情報は、各社が環境問題に取り組む姿勢を積極的にアピールしようと、独自の視点でコンテンツ制作に取り組む企業が多いことが考えられる。また、そのような取り組みを行おうとした場合の表現の自由度が大きいことが考えられる。会社案内も同様の性質を持ったコンテンツであるといえる。

これに対して、ニュースリリースは自由に表現する余地が相対的に小さいことがばらつきが小さい理由として挙げられる。IR情報も、情報量そのものは多いが、定型化された内容のものが多いため、同様にスコアのばらつきが生じにくいコンテンツであると考えられる。

技術情報の今後に期待

「技術・品質の情報」や「安全・安心への取り組み」などは、本来かなり表現の自由度が高いはずである。

それにも関わらず、一部の企業を除き、本コンテンツは全体的にスコアが下のほうに集まっている。これは、このコンテンツの整備に本格的に取り組む企業が少数派であることを示唆しているように思われる。今後、より多くの企業が本コンテンツに取り組むことによって、スコアの分布状況も次第に変化していくことが期待される。

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