ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

企業情報サイト調査結果分析2008

企業情報サイト調査2008結果分析 第1回:企業情報サイトの閲覧状況

全体的傾向

【図表1】企業情報サイトのコンテンツ別閲覧状況

【図表1】企業情報サイトのコンテンツ別閲覧状況

*数値は調査対象者に占める過去1年間の
企業別コンテンツ別閲覧経験者の割合(%)(250社平均)

今回の調査対象者が最もよく閲覧していたのはIR情報、次いで会社案内であった。

本調査の対象者には投資家が高い割合で含まれる(およそ50%)。そのためIR情報へのアクセス率が高いと考えられる。

投資家の大半は個人投資家と見られる。従来、一部の例外を除きIR情報への個人投資家のアクセスについては懐疑的なサイト担当者が少なからずいたように感じられる。

しかし、IR情報が個人投資家に到達している率は思ったより高いようである。

となると、従来のような画一的、没個性的で専門的なIRサイトの作り方も見直されていってしかるべきではないかと考えられる。

次いで、会社案内が多い。

会社案内はIR情報や採用情報など、その他のあらゆる企業情報を閲覧する前提となり、またニュースリリースなどをきっかけとして企業に関心をもった方が最初に参照する可能性が高い情報である。そして、本コラム第2回で紹介するように、企業情報サイトに対するユーザー評価の影響度が最も高いコンテンツである。

IR情報へのアクセス上位から窺われる投資家のアクセス行動

順位 企業名 閲覧者の割合(%)*
1 日産自動車 42
2 トヨタ自動車 41.3
3 武田薬品工業 37.3
4 ホンダ(本田技研工業) 36.7
5 三菱東京UFJ銀行 34
【図表2】IR情報の閲覧ランキング

*調査対象者に占めるIR情報の閲覧者
(ただし過去1年以内)の割合

IR情報へのアクセスが最も多い企業として日産自動車がある。アクセス2位がトヨタ自動車、4位にホンダの名前が見られ、これらの企業に対する投資家の関心の高さが窺われる。あえて多い順に並べれば上述の通りだが、実際にはこれら3社の数値は非常に接近している。輸送用機器セクターに関心がある投資家にとって、この3社はウォッチすべき対象であり、どの企業に最も関心があるか、あるいは最終的にどの企業に投資するかは別として、常に比較のうえ投資決定する対象であることが窺える。

このような行動パターンから類推すると、逆に当初はA社に興味があった投資家が、比較検討の結果、B社に対象をチェンジした、ということがそれなりの確率で起きて不思議ではない。企業情報が個人を中心とする投資家の行動に与える影響は無視できないであろう。

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