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第9回:ゴールデンウィークによく見られたページ

今年のゴールデンウィークは満喫できたでしょうか。ゴールデンウィークをどのように過ごすか、ネットでチェックした人も多いのではないかと思います。では、チェックした人たちはどのようなページを見ているのでしょうか。

Reach Nextを使用し、キーワード「ゴールデンウィーク 2013」で検索されたWebページについて視聴率を調べてみました。

視聴率調査概要

調査結果

ゴールデンウィーク関連ページ 視聴率上位10ページ


順位Webページのタイトル推定接触者数
1Yahooゴールデンウィーク特集2013 トップページ41万8千人
2いこーよ 2013年 GW(ゴールデンウィーク)おでかけ特集 トップページ17万4千人
3るるぶトラベル ゴールデンウィーク(GW)旅行特集 2013 トップページ12万2千人
4レッツエンジョイ東京 ゴールデンウィーク特集  トップページ10万7千人
5楽天トラベル 2013年 春休み&ゴールデンウィーク特集 トップページ10万1千人
6tenki.jp ゴールデンウィークの天気9万人
7walker plus ゴールデンウィークイベントカレンダー6万6千人
8るるぶ.com ゴールデンウィーク&夏のおでかけ観光スポット大特集 
トップページ
6万1千人
9JTB 2013年春・ゴールデンウィーク特集 トップページ6万人
10日本道路交通情報センター 渋滞予測5万1千人

上表は2013年のゴールデンウィークに関連したWebページの推定視聴者数を表しています。ゴールデンウィークに出かけようと考えた人の多くがこれらのWebページを閲覧しているようです。

では、いつ頃からこれらのページが見られているのでしょうか?日々の推定視聴者数と累積の推定視聴者数について見てみました。

ゴールデンウィーク関連ページへの日別接触者数と累積接触者数 [1]


上グラフは日別接触者数と累積接触者数を表しています。このグラフを見ると、4月中旬から視聴率が伸びています。ゴールデンウィークの過ごし方の検討は4月中旬に本格化している人が多いことがうかがえます。特にゴールデンウィークが始まる4月27日の数日前から人数が増え、プランの決定や行き先の確認をしている人が多いと思われます。また、5月4日、5日に落ち着いてきた視聴者数が5月6日では再び増加しています。ゴールデンウィーク最後の日の過ごし方を当日に決めた人も多かったのではないでしょうか。

次に一番視聴者を集めた「Yahooゴールデンウィーク特集2013」のWebサイトについて、このサイトに接触者があった期間(4月19日~5月6日)の各コーナーの視聴率をReach Nextで調べてみました。

Yahooゴールデンウィーク特集2013の各コーナーの累積視聴者数,GWイベント,ノープランの人のスベらないGW,新スポット行きたい!ランキング,SA/PA/道の駅・駅弁グルメ48選,行楽弁当レシピ,フォトギャラリー [2]


上グラフは、「Yahooゴールデンウィーク特集2013」にある各コーナーの累積視聴者数を表しています。このグラフを見ると「GWイベント」は4月23日頃から順調に接触者数を伸ばしています。一方、「新スポット行きたい!ランキング」は特定の日に一気に接触者数を伸ばしています。これらはいずれも連休の前日(4月26日と5月2日)であることから、休みの直前に「新スポット」のチェックをしていることがわかります。これは直前のチェックでも間に合いそうな比較的交通の便がいい、「行きたい!」新スポットのランキングの10位まで(1位、神戸駅近くの「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」、2位、東関東自動車道に新設された「酒々井プレミアム・アウトレット」、3位、大阪駅近くの「グランフロント大阪」など)が紹介されているためだと思われます。

同じように後半の休みの前に「ノープランの人の”スベらない”GW」が接触者数を伸ばしています。「新スポット」同様、休みの直前まで予定を決めていない人がたくさんいたと考えられます。

このように休み直前にチェックしたいと思わせる新スポットのランキングやノープランの人のためのコンテンツにより、数あるゴールデンウィーク関連のWebページの中で「Yahooゴールデンウィーク特集2013」がより多くのユーザーのニーズに応えることにつながったようです。

このように見ると、Webサイトを運営する際、早くから計画を立てる人だけなく、直前まで計画が立てられなかった人の情報ニーズにも上手に対応すると、効果的に集客が出来ることがうかがえます。

*注:Reach Nextは任意のキーワードによる検索結果、任意に設定したURLの視聴率を調べるシステムのため、設定したキーワード、URL、また調査期間によって結果が異なります。このコラムはあくまでも弊社が設定した調査の結果に基づくものであることをご了承ください。

参考

  • ネット視聴率測定システム「Reach Next」の詳細はこちら [3]