ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

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第78回:お米に関するイメージ調査

日本人には欠かせないお米。縄文時代終り頃にはすでに稲作は始まっていたそうです。現在、店頭には数種類の銘柄のお米が並んでいます。ブランド米という単語を耳にすることもありますね。今回はお米についてどのようなイメージをもっているのか、30~60代の女性にたずねてみました。

購入する際に気にすること

購入する際に気にすること

購入する際にもっとも気にするのは「価格」で62%の人が回答しています。ほぼ毎日食べるお米は続けて購入することになりますから価格を気にするのは当然と言えるかもしれません。続いて気にするのは「品種(ブランド)」で57%の回答がありました。「価格を気にする」と「品種(ブランド)を気にする」は大差ないことがわかります。また43%の人が「産地」を気にしています。同じ品種であっても産地が違うことがありますね。産地も大きな選択理由となっているようです。続いて鮮度に関する「精米日」(26%)、「新米」(23%)を気にしていることが多いという結果となりました。

お米や炊き方の好み

お米や炊き方の好み

それではお米や炊き方が好みについてはどうでしょうか。「白米」と答えた人が84%と最も多く、「雑穀と混ぜて炊く」人も24%と多くの人が好んでいるようです。ビタミンやミネラルを含み栄養価が高いと言われる「雑穀を混ぜる」に一定の評価が集まり、健康志向で栄養を気にする人多くなってきていることがうかがえる一方、白米の根強い人気がわかる結果となりました。

「固めに炊く」人は20%、「軟らかめ」は16%とこちらの好みについてはそれほど大きな差はありませんでした。食感についての好みは「もちもちとした食感・粘り」と答えた人は11%、「さっぱりした食感」は5%と数値はそれほど大きくはありませんでした。

また最近ではお米の銘柄ごとに炊き方が指定できる電機炊飯器も珍しくありません。お米の品種に合わせて最適な炊き方を選んで炊く人も多いのでしょう。このような電気炊飯器の機能の発達が、炊き方にこだわりを持っている人にも受け入れられ、「電気炊飯器で炊く」の回答が「土鍋や鍋で炊く」を大きく上回ったのかもしれません。

食べたい品種(ブランド)

食べたい品種(ブランド)

ごはんとして食べる普通のお米であるうるち米は現在、250を超える品種があると言われています。その中の35品種の中から食べたい品種(ブランド)についてたずねてみると、「コシヒカリ」が51%ともっとも回答を集めました。ついで「あきたこまち」、「ひとめぼれが」27%、「ななつぼし」が22%、「ササニシキ」、「つや姫」が21%となりました。

米穀安定供給確保支援機構の「平成28年産 水稲の品種別作付動向について」によると作付面積がもっとも高かったのは「コシヒカリ」で36.2%、「ひとめぼれ」が9.6%、「ヒノヒカリ」が9.1%、「あきたこまち」が7.0%、「ななつぼし」が3.5%と続きます。作付面積の割合がそのまま収穫割合や流通割合となっているわけではありませんし、数値には大きな差がありますが、食べたいと答えた「コシヒカリ」、「あきたこまち」、「ひとめぼれ」、「ななつぼし」の上位4品種は作付面積も大きく、流通量も多い品種であることがうかがえます。

選びたい産地

選びたい産地

購入する際に選びたい産地はどこでしょうか。今回は各都道府県の中から選んでもらいました。もっとも多かったのは新潟県で34%でした。新潟県に僅差で続いたのは北海道の33%です。以下、秋田県25%、山形県15%と続きました。「28年産水陸稲の時期別作柄及び収穫量(全国農業地域別・都道府県別)」(農林水産省)によると収穫量がもっとも多かった県は新潟県678,600t、北海道578,600t、以下、秋田県515,400t、山形県395,200tという順位で、選びたい産地の回答順位と等しい結果になりました。

また、新潟県では70%を超える「コシヒカリ」、北海道では50%を超える「ななつぼし」、秋田県では80%近くとなる「あきたこまち」がうるち米の作付順位の1位となっており(米穀安定供給確保支援機構「平成28年産 水稲の品種別作付動向について」より)、それぞれの地域を代表する品種であることがわかります。これらが先の問での食べたい品種の上位になっていたことからも産地と品種が揃って多くの人に好まれていると言えそうですね。

普段の購入金額

普段購入しているお米の金額(5Kg当)

最後に普段購入しているお米の5kg当たりの金額を聞いてみました。1,500円以上2,000円未満がもっとも多く46%の人が回答しています。次いで2,000円以上2,500円未満が多く(15%)、1,500円未満(12%)と続きました。2,500円以上と答えた人も合計で10%と一定数の回答が集まり、お米に対するこだわりも感じられます。

食卓でお茶碗によそわれた姿からはお米の銘柄がわかる人も少ないでしょう。しかしその分、味や触感などの好みを認識しそれをしっかり選別するためにも銘柄や産地はブランドとして確立されていると言えるのかもしれません。

*食べたい品種(ブランド)、選びたい産地の結果詳細は下記の通り。

食べたい品種(詳細)

選びたい産地(詳細)

調査概要

全国30~69歳のインターネットユーザーから回答を得た

サンプル数 100
調査期間 2017年8月24日~8月25日
調査方法・内容 お米に関するイメージについて(1. 購入する際に気にすることについて(「品種(ブランド)」/「産地」/「価格」/「精米日」/「栽培方法(無農薬や減農薬、特別栽培、合鴨農法など)」/「新米」/「無洗米」/「生産者」/「購入しない/あてはまるものはない」)、2.お米や炊き方の好みについて(「白米」/「分づき米」/「玄米」/「雑穀と混ぜて炊く」/「栄養機能食品を添加して炊く」/「固めに炊く」/「軟らかめに炊く」/「さっぱりした食感」/「もちもちとした食感・粘り」/「電気炊飯器で炊く」/「土鍋や鍋で炊く」/「あてはまるものはない」)、3. 食べたい品種(ブランド)について(「あきさかり」/「あきたこまち」/「あきろまん」/「あさひの夢」/「おいでまい」/「キヌヒカリ」/「きぬむすめ」/「きらら397」/「銀河のしずく」/「こしいぶき」/「コシヒカリ」/「ササニシキ」/「晴天の霹靂」/「つがるロマン」/「つぶぞろい」/「つや姫」/「てんたかく」/「とちぎの春」/「なすひかり」/「ななつぼし」/「にこまる」/「はえぬき」/「ハツシモ」/「ハナエチゼン」/「ひとめぼれ」/「ヒノヒカリ」/「ふさおとめ」/「ふさこがね」/「ふっくりんこ」/「まっしぐら」/「まなむすめ」/「みずかがみ」/「ミルキークイーン」/「森のくまさん」/「ゆめぴりか」/「その他/あてはまるものはない」)、4. 購入する際に選びたい産地について(「47各都道府県」/「その他/あてはまるものはない」、5. 普段購入しているお米(5kg当たり)の金額について(「1,500円未満」/「1,500円以上2,000円未満」/「2,000円以上2,500円未満」/「3,000円以上」/「購入しない/あてはまるものはない」)より複数回答にて回答を得た。
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