ブランド戦略通信

ブランドなんでもランキング

第70回:個人の預貯金口座のある金融機関に関するイメージ調査

最近、郵政3社の上場や地方銀行の再編など個人にとっても気になる金融機関のニュースが取りざたされています。そこで今回はメインバンクをはじめとした個人の預貯金口座のある金融機関に対するイメージをたずねてみました。

メインバンクに対するイメージ

メインバンクのイメージ(複数回答)

まずはメインバンクに対するイメージについてです。複数回答でたずねてみるともっとも多かったのは「給与が振り込まれる口座」がある金融機関でした。「メインバンク」の定義として「給与振込み指定口座のある金融機関」としているものもあるので、個人の意識は大方これに合っているということですね。

ついで多かったのは「クレジットカードの引落し口座」、「公共料金の引落し口座がある」金融機関でした。ポイント制の導入や、ネットショッピングの普及により毎月のクレジットカードの利用は当たり前になっているのかもしれません。また「公共料金の引落し」は自動引落しとなり普段は意識が薄れる傾向にありそうなものではありますが、いざ問われると毎月きちんと支払うことへの意識は強く出るのかもしれませんね。それに公共料金はクレジットカードで支払われているという方も多いかもしれません。

さらには「預貯金残高が最も高い」、「お金を貯める口座」があるなど、お金に関して「ためる・たまる」ことが意識されていることがわかります。逆にもっとも低かったのは「ローン(住宅ローンなど)を組んでいる」金融機関でした。

続いて同じ質問に今度はひとつだけ答えを選んでもらいました。

メインバンクのイメージ(単一回答)

もっとも多く回答が集まったのは「給与が振込まれる口座がある」金融機関でした。40%近くの人が回答しています。そして「お金を貯める口座がある」、「預貯金残高がもっとも高い」金融機関が続きます。複数回答で支持の高かった「クレジットカードの引落し口座がある」、「公共料金の引落し口座がある」は低いことがわかりました。「メインバンクの口座からクレジットカードの支払いや公共料金の引き落としはある」けれど、「引落しがあるからといって必ずしもメインバンクであるとは限らない」、ということでしょうか。

現在のメインバンク

現在のメインバンク

それでは現在どういった金融機関をメインバンクとしているのでしょうか。もっとも多かったのは都市銀行で31%、続く地方銀行は26%でした。以下、ゆうちょ銀行(郵便局)が19%、信用金庫10%、ネット銀行6%と続きました。社会人になってすぐに作った口座が勤める会社にすすめられた金融機関のものだったという方も少なくないと思います。

メインバンクに求める重要なこと

メインバンクに求める重要なこと

ではメインバンクに求めることはなんでしょうか。もっとも高かったのは「店舗・ATMの利便性」で43%の人が重要であると答えています。

続いては「経営規模・体力」、「各種手数料」の39%でした。ご存知のように預金保険制度に加盟している金融機関が破綻した場合、預金者へ保険金が直接支払われるペイオフにおいても一金融機関一預金者あたり保護の対象となるのは元本1,000万円まで(とその利息)です。メインバンクのイメージでは「給与振込み口座」に続いて支持のあった「お金をためる口座」のある金融機関。せっかくためたお金に何かあっては大変です。そうならないためにも経営規模や体力は気になりますね。

また「各種手数料」は「預貯金・ローンの金利」(29%)を10%も上回りました。預貯金の金利が高いと言えない現在では、日々の出し入れや回数のかさむ振込み手数料などの各種手数料はしっかり把握しておきたいところです。

メリットがあると思う金融機関

メリットがあると思う金融機関

最後にメリットがあると思う金融機関です。他を大きく引き離してもっとも支持を集めたのは「ゆうちょ銀行(郵便局)」です。先に見たように、メインバンクにもっとも求めることは「店舗・ATMの利便性」です。都市銀行は全国規模といっても支店のない都市があります。しかし、郵便局はどこの街にもあります。しかも多くの都市銀行では窓口が15時で閉まってしまうのに対し、ゆうちょ銀行の窓口は16時、中には18時まで対応している店舗もあります。預入限度額も現在の1,000万円から引き上げが検討されていますので、今後はさらに支持が集まる可能性がありますね。

続いては実際に現在のメインバンクとしている人がもっとも多かった都市銀行です。多くの人がメインバンクに求めている「経営規模・体力」があるイメージが強いと言えるかもしれません。

ついでネット銀行が支持を集めました。ネット銀行には窓口がなく、経費が抑えられるため預金金利が高くなる傾向があります。またコンビニや提携金融機関ATMなど出し入れが可能な店舗も多く、一定の回数や金額までの入出金は手数料が無料になるなど日々の利用の利便性にも配慮されています。

そしてこのネット銀行に同程度の支持が集まったのが地方銀行です。地方在住の方には店舗やATMの多い地元の銀行には大きなメリットがあります。地域に密着した営業活動を行っているため親の代からの顔見知り、親身になって話を聞いてくれるなど金融機関と個人の関係性は高いと言えそうです。メインバンクに求めることの中に「店員の対応・店舗の雰囲気」を挙げる人が少なからずいましたが、地方銀行はそのような方にぴったりの存在であることが多いでしょう。

一口にメインバンクといっても人によって捉え方や求めるものは同じではないようです。あなたにとってメインバンクにぴったりの金融機関はズバリどこでしょうか。

調査概要

全国20歳以上男女のインターネットユーザーから回答を得た

サンプル数 100
調査期間 2015年10月27日~10月28日
調査方法・内容 個人の預貯金口座のある金融機関のイメージについて(1.メインバンクについてのイメージ(「給与が振込まれる口座がある」/「ローン(住宅ローンなど)を組んでいる」/「預貯金残高が最も高い」/「クレジットカードの引落し口座がある」/「公共料金の引落し口座がある」/「各種振込みを行う口座がある」/「毎月の流動金額が最も多い口座がある」/「お金を貯める口座がある」より複数回答)、2.メインバンクについてのイメージ(「給与が振込まれる口座がある」/「ローン(住宅ローンなど)を組んでいる」/「預貯金残高が最も高い」/「クレジットカードの引落し口座がある」/「公共料金の引落し口座がある」/「各種振込みを行う口座がある」/「毎月の流動金額が最も多い口座がある」/「お金を貯める口座がある」より単一回答)、3.現在のメインバンクはどこか(「ゆうちょ銀行(郵便局)/「都市銀行」/「地方銀行(第二地方銀行含む)」/「信託銀行」/「ネット銀行」/「信用金庫」/「信用組合」/「その他(JAバンクなど)」より単一回答)、4.メリットがあると思う金融機関はどこか(「ゆうちょ銀行(郵便局)/「都市銀行」/「地方銀行(第二地方銀行含む)」/「信託銀行」/「ネット銀行」/「信用金庫」/「信用組合」/「その他(JAバンクなど)」より複数回答)、5.メインバンクに求める重要なこと(「知名度」/「経営規模・体力」/「預貯金・ローンの金利」/「各種手数料」/「ローン審査の柔軟性」/「各種口座振替の利便性(自動引落しなど)」/「店員の対応・店舗の雰囲気」/「店舗・ATMの利便性」/「インターネット対応の利便性」/その他(仕事上での関係性など)より複数回答)にて回答を得た。
印刷する 印刷する