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WebEquity2008結果分析 第3回:サイト評価とアクセスとの関係

【図1】よかったコンテンツ

【図1】よかったコンテンツ
【図2】各サイトの良かった点(掲載情報)

【図2】各サイトの良かった点(掲載情報)
【図3】好感効果 前年との比較

【図3】好感効果前年との比較

サイトの好感効果はコンテンツ評価、サイトイメージ(視覚的イメージ、使いやすさ、掲載情報)、再訪問意向の観点から行った。

対象者は当該サイトのユーザーである。少なくとも半年以内にアクセスしたことがない人は対象者から除外される。

コンテンツ評価では商品情報に対する評価が高い(図1)。また、掲載情報の印象でも「商品情報が充実」の評価が高い(図2)。このように、企業Webサイトでは商品情報が最も基本の情報となっていることがわかる。

ただし、一口に商品情報といってもさまざまで、商品のスペックその他商品自体の詳しい内容もあれば、商品の使いこなし情報など、商品周辺情報に相当する情報も広い意味で商品情報に含まれる。

ここ数年の間に重大な問題を抱える企業Webサイトは非常に少なくなったように感じられる。実際、Webサイトの好感効果の結果にその状況は如実に表われている。2007年調査と 2008年調査を比較すると、コンテンツ評価、視覚的印象、使いやすさ、掲載情報のいずれの点をとっても昨年と比べて大幅に改善している(図 3)。

さて、再訪問意向とアクセスの間には非常に強い相関関係にある(図4)。< /p>

【図4】再訪問意向とアクセス経験との関係

【図4】再訪問意向とアクセス経験との関係

「続きはウェブで」に代表されるWebサイト誘導型のテレビなどのマス広告の投入や、キャンペーンなどのカンフル注入は確かに短期的効果が高い。しかし、コンテンツの力によってユーザーの再訪問を促すような施策が支柱となることによって初めて短期的施策が新たなユーザーの固定化につながる。これらがグッドサイクルを形成することがWebサイトの費用対効果向上にとって重要となると考えられる。