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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

Reach Next分析事例

第4回: 通販サイトの視聴率

多くの人が通販サイトを利用していると思いますが、通販サイトの利用者のうち実際に買い物をするのはどのくらいなのでしょうか?

Reach Nextを使用して通販サイト5社について調べてみました。

視聴率調査概要

  • 調査目的:通販サイト5社の視聴率と、各社の「カートを見る」の視聴率を比較する
  • 調査期間:9月24日~10月9日
  • 調査対象:各社通販サイトと「カートを見る」のページを登録

調査結果

各通販サイトの全体と「カートを見る」の視聴率,サイトBm サイト全体約170万人,カートを見るの割合18%,サイトN サイト全体約140万人,カートを見るの割合15%,サイトBn サイト全体約120万人,カートを見るの割合4%,サイトD サイト全体約100万人,カートを見るの割合6%,サイトS  サイト全体約75万人,カートを見るの割合9%

通販サイトはどこも視聴率が高いと言えます。最も高いBm社は16日間で160万人を超えるユーザー(複数回利用者は1人とカウント)がいます。そのうち「カートを見る」、つまり購入の行動に移ったユーザーも30万人弱にもなり、これはサイトBmの閲覧者のうち18%に相当します。

閲覧回数も見てみましょう。

閲覧回数,サイトBm全体2回以上の割合31%,サイトBmカート2回以上21%,サイトN 全体2回以上29%,サイトNカート2回以上21%,サイトBn全体2回以上25%,サイトBnカート2回以上16%,サイトD全体 2回以上9%,サイトDカート2回以上13%,サイトS全体2回以上23%,サイトSカート2回以上13%

2回以上の「カートを見る」人の割合が高いのはサイトBmとサイトNです。一方、最も低いのはサイトDとサイトSです。最も高いサイトBm、N(21%)と最も低いサイトD、S(13%)には2倍近い開きがあります。この差はどこから生じたのでしょうか。

仮説としてサイトBmには比較的小額の日用品がラインナップされているため、日常的な利用に向く、買い物しやすい送料設定であるとしましょう。また、そうした消費者の行動を促すサイト上の施策が行われていると推測すると、頻繁に購入されていることが納得できます。サイトD、Sにはこのような仮説への対応が十分でないことが考えられます。

従来のアクセスログ分析ではカード投入からの離脱率を下げるための施策などが検討できました。これは基本的に自社サイト内での最適化が中心となります。これに対し、Reach Nextでは他社との比較が行えるため、より広い視点(たとえば商品ランナップや販促施策など)での改善を考えることができます。

自社サイト内の最適化だけでなく、より広い視点で改善策を考えたい方はReach Nextを使って他社サイトの状況を調べてみてはいかがでしょう。

*注:Reach Nextは任意のキーワードによる検索結果、任意に設定したURLの視聴率を調べるシステムのため、設定したキーワード、URL、また調査期間によって結果が異なります。このコラムはあくまでも弊社が設定した調査の結果に基づくものであることをご了承ください。

参考

  • ネット視聴率測定システム「Reach Next」の詳細はこちら
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