ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

Reach Next分析事例

第14回:消費税アップ前後の通販サイトの視聴率

消費税アップ前の駆け込み購入はニュースになりました。通販サイトでも同じようなことが起きていたのでしょうか。

Reach Nextを使用し、消費税アップ前後の15日間の通販サイトの視聴率について調べてみました。

視聴率調査概要

  • 調査目的:通販サイト5社(ベルメゾン、ニッセン、セシール、ベルーナ、ディノス)の視聴率を調べる
  • 調査期間:2014年3月17日~2014年4月15日
  • 調査対象:通販サイト5社のサイトと「カートを見る」のページのURLを登録

調査結果

各通販サイトの消費税アップ前の15日間(3月17日~3月31日)とアップ後の15日間(4月1日~4月15日)の推定来店客数は以下の通りです。

消費税アップ前後15日間の各通販サイトの来店客数,消費税アップ前に対するアップ後の来客数の比率,ベルメゾン92%,ニッセン94%,ディノス94%,セシール91%,ベルーナ111%


消費税アップ後の来店客数を見ると、すべての通販サイトがアップ前の90%以上の来店客数となっており、消費税アップに対する来店客数への影響は比較的小さかったように思われます。

では、購入についてはどうでしょうか。「カートを見る」、つまり購入行動に移った人の消費税アップ前後の視聴率についても見てみましょう。

消費税アップ前後15日間の各通販サイトの購入者数,消費税アップ前の対するアップ後の購入者数,ベルメゾン63%,ニッセン92%,ディノス56%,セシール64%,ベルーナ80%


購入者数では消費税アップ前に比べてアップ後の人数は、来店客数と比べて影響を大きく受けていると言えます。

日々の購入者数の動きを見てみましょう。

購入者の推移


上グラフは各通販サイトの日々の「カートを見る」の視聴者数を示しています。どのサイトも駆け込み購入の傾向が見られますが、特にベルメゾン、セシールで3月31日の購入が多かったことがわかります。この2社のアップ後の動きを見ると、アップ前の購入者数水準にもどるのにもう少し時間がかかるよう思えます。

一方ニッセンも駆け込み購入の傾向はありましたが、グラフの動きやアップ後の購入者数がアップ前の92%であることからもわかるように、他のサイトに比べて購入者の戻りが早いようです。

このように業界全体に影響するような出来事があったとき、サイト全体の比較だけでは影響度合いに差が見えなくても、コンテンツページなど特定ページの視聴率を比較すると、各社の影響の度合いが異なっていたりします。サイト全体と各コンテンツページの両方の視聴率を確認することで、間違った状況把握をしないようにしたいものです。

*注:Reach Nextは任意のキーワードによる検索結果、任意に設定したURLの視聴率を調べるシステムのため、設定したキーワード、URL、また調査期間によって結果が異なります。このコラムはあくまでも弊社が設定した調査の結果に基づくものであることをご了承ください。

参考

  • ネット視聴率測定システム「Reach Next」の詳細はこちら
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