ブランド戦略通信

Reach Next分析事例

第10回:トクホのブランドサイト

健康を気にする人が増えています。多くの人がトクホ(特定保健用食品)を試した経験があるのではないでしょうか。各商品はブランドサイトをもっており、どのような働きをするのか説明をしています。トクホを試す前に各商品のブランドサイトをご覧になるのでしょうか。

Reach Nextを使用し、トクホのブランドサイトの視聴率を調べてみました。

視聴率調査概要

  • 調査目的:トクホのブランドサイトの視聴率を調べる
  • 調査期間:2012年11月27日~2013年4月17日
  • 調査対象:各トクホのブランドサイト(サントリー胡麻麦茶、サントリー黒烏龍茶、花王ヘルシア、カルピスアミールSのブランドサイト)

調査結果

各ブランドサイトの累積視聴者数,胡麻麦茶,黒烏龍茶,アミールS,ヘルシア


上グラフは各ブランドサイトの累積視聴者数を示しています。各サイトとも必ずしも1日の視聴者数は多くないようですが、着実に視聴者を増やしているのがわかります。各サイトとも商品にどのような働きがあるかだけでなく、それに関連する健康情報を掲載しています。ヘルシアでは「体脂肪について」「健康ナビ」、黒烏龍茶では「脂肪ノ授業」、アミールSでは「血圧いいこと講座」、胡麻麦茶では「血圧を知る」「健康レシピ」「運動で血圧対策」など、脂肪、血圧を気にしている人が知りたい内容を掲載することで、健康が気になる消費者の情報ニーズに応えようとしています。このようなことが継続して視聴者を集めることにつながっていると思われます。

黒烏龍茶とヘルシアについては急に視聴者数が伸びたところがあります。(点線の丸をつけた箇所)黒烏龍茶については「香ジャスミン」、ヘルシアについては「ヘルシアコーヒー」の新発売があり、ラインナップが増えたことにより、関心を持つ人が増えたことを示しています。特にヘルシアはCMなどへの露出を積極的に行い、視聴者を一気に増やしています。このようにブランドサイトの視聴率ではサイト自体のコンテンツに加え、他媒体との連携が重要な役割を果たします。

次に「脂肪」という同じキーワードの商品であるヘルシアと黒烏龍茶、「血圧」という同じキーワードの胡麻麦茶とアミールSについて、視聴者の重なりがあるかどうかを見ていきたいと思います。

ヘルシアと黒烏龍茶の推定視聴者数,ヘルシア12万人,黒烏龍茶8万7千人,両方のページを閲覧している人数3千人


胡麻麦茶とアミールSの推定視聴者数,胡麻麦茶12万人,アミールS5万7千人,両方のページを閲覧している人数1万1千人


上図は各ブランドサイトの推定視聴者数と両方のサイトを閲覧した人の人数を示しています。ヘルシアと黒烏龍茶の両方を見ている人はほとんどいません。同じ「脂肪」というキーワードでも「脂肪を消費しやすくする」ヘルシアと「脂肪の吸収を抑える」黒烏龍茶では機能が異なるため、両方を閲覧して比較する必要はないのかもしれません。視聴率から見ると、この2つの利用者には棲み分けがあることがうかがえます。

一方、胡麻麦茶とアミールSはアミールSの約20%、1万1千人が胡麻麦茶のサイトも閲覧しています。「血圧を下げる」という機能が同じため、アミールSを閲覧している人はCMで露出の高い胡麻麦茶も閲覧してどちらを利用するのか考える人が多いのかもしれません。このことからアミールSと胡麻麦茶は、ヘルシアと黒烏龍茶よりも強い競合関係にあるようです。

このように各社のブランドサイトの視聴率を調べ、新商品、CM等のブランドサイトへの影響や視聴者から見て競合はどこなのかを知ることは、戦略策定に役立つのではないでしょうか。

*注:Reach Nextは任意のキーワードによる検索結果、任意に設定したURLの視聴率を調べるシステムのため、設定したキーワード、URL、また調査期間によって結果が異なります。このコラムはあくまでも弊社が設定した調査の結果に基づくものであることをご了承ください。

参考

  • ネット視聴率測定システム「Reach Next」の詳細はこちら
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