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Brand Strategy journal ブランド戦略通信

実践!ブランド戦略

第122回:マーケティングの4Pは誰が担うのか

Q 企業内でマーケティングの4Pを担うのは誰でしょう。
A 多くの場合不在のため、マーケティング・インテグレーターの設置が望まれます。

マーケティングの4PがProduct(製品)、Place(流通)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)の4つを指すことは、マーケティングを多少かじったことがある人であればたいていはご存知でしょう。

しかし、企業内では一般にProductは開発部門、Promotionは営業部門あるいは販売促進部門が担当するなど、異なる部門が4Pのそれぞれを担当していることが多いようです。

そのこと自体はそれぞれの機能に要求される専門性に鑑みると決して不都合なことではありません。しかし、機能分化の過程で、しだいに全体を統括する意識と機能が希薄化していくということが起こります。やがて、市場が求めるものとその組織が行うものが徐々に乖離していくようになります。

このような状況に問題意識を持った場合の解決策として、部門横断的な会議体を設置するという方法がよく見られます。他の部門の担当業務に不用意に干渉する形になるとトラブルになりますが、これはコミュニケーションの向上を図りながら行う、日本企業の特性に合った一つの有効な解決策と考えられます。より望ましい形はマーケティングを統括するインテグレーターを組織内に置くことでしょう。このようなスタッフは決して大人数である必要はないと考えられます。マーケティング部門が担当すれば良いという考えはありますが、多くの場合、マーケティングという言葉が入った名称を持つ部門はマーケティングの4Pすべてではなくコミュニケーションやプロモーションに関わる業務を担当することが多いようです。従って、その場合にはマーケティング部門の役割の再定義が必要になると考えられます。

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