ブランド戦略通信 │トライベック・ブランド戦略研究所

企業情報サイト調査結果分析2012

第6回:企業情報サイトの閲覧効果

企業情報サイトを提供する意義

自社の好感度を高めるためには自社のことをより深く理解してもらうことが大切だ。それがひいては社会との良好な関係を作りだすベースとなり、長期的な企業の発展を支える無形の資産となる。

一方、企業情報サイトは直接の売上につながらないから手を抜く、というスタンスの会社も残念ながら少なくないようである。

しかし、製品の宣伝には熱心だが企業について説明するのは消極的とか、派手な広告の裏側に企業の実態が隠されているなどといったイメージはあまり好ましいものではない。消費者は決して無知、無関心なままではない。しかも、日頃のレピュテーションの貯蓄がない企業はとかく何かの折にバッシングを受けやすい。

企業情報を通じて自社を知ってもらう機会を日常的に広く提供することはきわめて重要である。当調査の結果でも観察されているように、企業情報サイト閲覧前後ではユーザーに態度変容が起きている。これは企業情報サイトを提供する大きな意義となっている。

BtoB企業に大きなチャンス

態度変容を測る物差しは認知度、好感度、企業イメージ、購入意欲、推奨意向などさまざまなものが挙げられる。いずれを用いるもの立派な考えだが、本調査では、「信頼できる企業イメージ」を伝達する企業情報サイトの役割に鑑み、「企業信頼度」を採用した。

閲覧前の企業信頼度が低い企業の代表例としてBtoB企業が挙げられる。表に示されているように、閲覧効果上位企業には、昭和電工、アズビル、クラレなど、優良企業だが一般的な知名度があまり高くないBtoB企業が数多く含まれている。

もう一つの代表的な例は様々な理由により必ずしもイメージが良くない企業である。しかし、中にはその企業のことをもっと良く知ればより高く評価されるべき企業が少なくない。多くの企業が、一般消費者に直接伝えたいことを示すことができる企業情報サイトをより効果的に活用することが望まれる。


順位 企業名 業種名 スコア差 信頼度
閲覧後 閲覧前
1 アコム 金融・保険 30 12 -18
2 昭和電工 化学・繊維 28 80 52
3 アルパイン 電機・精密 27 81 54
4 アズビル(旧 山武) 電機・精密 26 63 37
5 クラレ 化学・繊維 25 97 72
5 メルコホールディングス 電機・精密 25 65 40
5 SCSK 情報・通信 25 61 36
8 三井化学 化学・繊維 24 83 59
9 DeNA(ディー・エヌ・エー) サービス 23 17 -6
9 ゼンショーホールディングス 商業 23 82 59
9 双日 商業 23 70 47

【表1】閲覧効果上位10社(2012年)

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